【開幕】「いつかの森」平澤まりこ作品集 刊行記念展が銀座の森岡書店で6月4日まで 世界に生きるものの美しさを捉える「描版画」

「描版画」と名付けた、1点限りの版画(モノタイプ)を手がけるアーティスト平澤まりこさんの作品を展示する「いつかの森」平澤まりこ作品集 刊行記念展が5月26日から6月4日まで、東京・銀座の「森岡書店」で開かれています。入場無料。
イラスト、版画、エッセイと多岐に渡り活動する平澤さんの初の本格的な作品集『いつかの森』(求龍堂)が6月末に刊行されます。「朝」「まどろみ」「月夜」「夢」の4章で、描版画74点と立体作品である陶彫画7点の計81点を掲載。書店などに流通する書籍(定価3,850円)とともに、100部限定の特装版(定価9万9000円)が出版されます。

刊行記念展では、この特装版に付随する絵柄100種の描版画のうち約40点を展示。会場では、一般書籍版と特装版が先行販売・予約され、特装版に付く絵柄を展示の中から選ぶことができます(会場でのみ、記念展後は選べません)。
平澤さんは「これまでの作品よりも小さいサイズなので、(金箔などで)馬を描くのは大変でしたが、100枚それぞれに100頭の馬たちを届けることが出来ました」と話していました。
「描版画」は版画工房の職人と、「陶彫画」は陶作家とともに取り組む表現です。会場では「描版画」のための色見本も展示されており、プレス機の天板に置かれた透明なフィルム上のインクを布で拭き取ることで描き1色1色を重ねていく――という「描版画」の工程を知ることができます。(読売新聞デジタルコンテンツ部美術展ナビ編集班 岡本公樹)
「いつかの森」平澤まりこ作品集 刊行記念展 |
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会場:森岡書店(東京都中央区銀座1-28-15鈴木ビル1階) |
会期:2023年5月26日(金)~6月4日(日) |
定休日:5月29日(月) |
時間:13:00~19:00 最終日18時まで |
入場無料 |
詳しくは、森岡書店のインスタグラムへ |