藤原定子は高畑充希さん、藤原彰子には見上愛さん、藤原伊周に三浦翔平さんら 「光る君へ」第4次キャスト発表

2024年の大河ドラマ「光る君へ」で、第4次となるキャストの発表が行われました。藤原道隆の長女で、一条天皇の妃となる藤原定子を高畑充希さん、道長の長女で紫式部(まひろ)が出仕する藤原彰子を見上愛さんが演じます。道長のライバル、藤原伊周(これちか)は三浦翔平さん。人間関係が複雑になってきましたね。まずこれまでにキャストが発表された登場人物の相関図をご紹介します。
■道隆の長女
藤原定子(ふじわらのさだこ)/高畑充希
【登場人物紹介】
道隆の長女。一家の繁栄を願う父の思いを一身に負い、年下の一条天皇に入内する。清少納言らが集う、才気にあふれたサロンを作り上げ、一条天皇の最愛の妃となるが、悲運に見舞われる。

【高畑さんのコメント】
「華やか、知的、愛され気質。藤原定子、という女性を調べれば調べるほど、プレッシャーが私の肩に重くのしかかってきています(笑)。でも、それと同時に、調べれば調べるほど、彼女に魅了されている自分も居ます。ドラマの中で長い期間彼女を演じさせていただけることで、私自身も明るい方向へと引き上げてもらえるような、そんな予感がしています。清少納言との密なやり取りもとても楽しみなので、いま偶然違う作品でご一緒出来ているウイカさんと、今から密に関係性を作っていけたら」
■道長の長女
藤原彰子(ふじわらのあきこ)/見上愛
【登場人物紹介】
道長の長女。幼いうちに一条天皇に入内し、定子と競う立場となる。紫式部(まひろ)は才を見込まれ、彰子のもとに宮中女房として出仕する。彰子は、一条天皇にふさわしい妃になろうと努力を重ねる。

【見上さんのコメント】
「彰子は、可愛らしい姫のころ入内し 87 歳まで生きて、政治上のゴッドマザーとも呼ばれる存在になっていった人物です。時には父親の意見にも反対し、紫式部とは師弟関係を超えて友情に近いものを築きました。優しさと誠実さを持ち合わせた、聡明な女性という印象です。1000 年前の空気を感じながら精一杯演じられたら、と思います。大石先生の紡いだ言葉を、素晴らしいキャストの皆様と交わせる日が楽しみで仕方ありません。」
■道隆の嫡男
藤原伊周(ふじわらのこれちか)/三浦翔平
【登場人物紹介】
道隆の嫡男。才色兼備の自信家の青年。若くして、父の引き立てによりスピード出世を果たす。父亡き後は、妹の定子への一条天皇の寵愛を頼りに、道長と火花を散らすライバルとなる。

【三浦さんのコメント】
「伊周は、直情的な一面や、人に取り入ることが苦手な不器用な部分もあり、光源氏とはよもやと言われるような貴公子ではありますが、どこか人間的な弱さがあるような印象です。道長たちとの政権抗争に身を投じ、追い込まれていく様をどのように演じていくか、大石先生の描く伊周をしっかりイメージして演じていきたいと思います。」
■道隆の次男
藤原隆家(ふじわらのたかいえ)/永山絢斗
【登場人物紹介】
伊周、定子の弟。兄と同じく、道長との闘いの末、一家没落の憂き目を見るが、冷静かつ闊達な性格で乗りこえていく。のちに大宰府に赴任し、大陸から攻めてきた刀伊(とい)と対峙することに。

【永山さんのコメント】
「藤原道長の甥、藤原隆家を演じさせてもらうことになりました。平安時代なんて初めてですし、めったに生きることはできないので、長丁場の撮影になりますが、最後まで強い気持ちで参加しようと思います。煌びやかなセットや衣装、今回は弓や乗馬の稽古もあるので楽しみで仕方ありません。皆様の記憶に残るような大河ドラマになるように尽力いたします。」
■六十四代
円融天皇(えんゆうてんのう)/坂東巳之助
【登場人物紹介】
64代天皇。道長の姉・詮子が入内し、懐仁(のちの一条天皇)をもうける。道長の父・兼家は、孫の懐仁を一日も早く天皇とし、外祖父として権力を握ろうとする。譲位を勧められた円融天皇は悩むことに。

【坂東さんのコメント】
「光栄にも円融天皇のお役を勤めさせていただきます。私が日頃立たせていただいている歌舞伎の舞台をはじめとして、物語のなかの天皇というのは時代の象徴として描かれる事が多いように思います。しかし、歴代天皇お一人お一人に当然の事ながら一人の人間としての人生・ドラマがあったわけですし、今回脚本を読ませていただいてそういった部分に重点を置いて描かれる印象を受けました。人間としての円融天皇の姿を描き出せるよう精一杯勤めたいと思います。」
■六十五代
花山天皇(かざんてんのう)/本郷奏多
【登場人物紹介】
65代天皇。東宮(皇太子)のころから、紫式部(まひろ)の父・為時による漢籍の指南を受ける。即位後、兼家の孫である懐仁が東宮となったために、早々の譲位を画策され、大事件が起きる。

【本郷さんのコメント】
「花山天皇という役を演じさせていただきます。変わりものである印象も受けますが、若いながらも積極的で面白いキャラクターだと感じました。波瀾万丈な人生を生きた人物であるため、様々な状況や立場を演じることでしょう。いろいろな表情を見せられるよう、楽しみながら演じたいと思います。」
(美術展ナビ編集班)