2024年大河ドラマ「光る君へ」 題字を発表 書家・根本知さんの制作 「式部と道長の想いが入り混じるような印象に」

紫式部の生涯を描く2024年の大河ドラマ、「光る君へ」の題字がNHKから発表されました。
書家の根本知(ねもと・さとし)さんが制作を担当。根本さんはドラマの書道指導も担当するそうです。

根本さんは「『光る君へ』は、漢字とかな文字が交互に並ぶタイトルです。紫式部と藤原道長、両者の想いが入り混じり、それでいて互いに感化し合うような、そんな印象の題字を書きたいと思いました。日本書道の魅力の一つに『流れ』の美しさが挙げられます。文字だけでなく、文字と文字の間にも流れが感じられるよう、何度も筆をとりました。ドラマでは、書道指導も担当します。平安時代の書に向き合える喜びとともに、身の引き締まる思いです」とコメントしています。

「光る君へ」は吉高由里子さん演じる紫式部と、柄本佑さん演じる藤原道長のソウルメイトとしての関係がストーリーの軸として展開されます。脚本は大石静さん。「光る君へ」の公式ツイッターも5月22日正午からスタートしました(https://twitter.com/nhk_hikarukimie)。
<大河ドラマ「光る君へ」>
【放送予定】 2024年 1 月~12 月
【作】大石 静
【音楽】冬野ユミ
【語り】伊東敏恵アナウンサー
【スタッフ】
制作統括:内田ゆき、松園武大
プロデューサー:大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー:川口俊介
演出:中島由貴、佐々木善春、中泉 慧、黛りんたろう ほか
<根本知(ねもと・さとし)さんプロフィール>
博士(書道学)。大東文化大学大学院博士課程修了(2013)。大東文化大学や立正大学、相模女子大学等で教鞭を執る傍ら、腕時計ブランド「GrandSeiko」への作品提供(2018)や NYでの個展開催(2019)など創作活動も多岐に渡る。 無料 WEB 連載「ひとうたの茶席」(2020〜)では茶の湯へと繋がる和歌の思想について解説、および作品を制作。また、近著に『書の風流 ー 近代藝術家の美学』(2021、春陽堂書店)がある。
(美術展ナビ編集班 岡部匡志)