【図録開封】「新選組展2022-史料から辿る足跡」近年明らかになった「政治集団」としての一面に迫る

2022年に新選組ゆかりの地である会津(福島県立博物館)と京都(京都文化博物館)で開催された「新選組展2022-史料から辿る足跡」。本展の公式図録が、美術展ナビオンラインストアで購入できるようになりました。
1863年2月に江戸で結成された浪士組を母体とする新選組は、会津藩に属して京都の治安維持を担当して「池田屋事件」などで活躍。戊辰戦争では関東、東北、箱館へと転戦し、激動の幕末に躍動しました。ドラマ、マンガ、アニメなど通じて、今でも多くの人に親しまれる一方で、歴史学の分野でも新選組の研究が進んでいます。本展の図録では、近年明らかになった新しい知見を基に、「剣術集団」としてだけでなく、局長・近藤勇の政治活動など「政治集団」としての新選組の一面に迫ります。
図録は、2004年放送の大河ドラマ「新選組!」を画期として進展した新選組研究について概観する総論「新選組展2022開催にあたって」(三野行徳)から始まり、「プロローグ 尊皇攘夷の幕末」「第1章 京都守護職と多摩の草莽」「第2章 新選組誕生-幕末の京都政局-」「第3章 池田屋事件と一会桑勢力」「第4章 戊辰戦争へ」「第5章 土方歳三の新選組と会津戦争」「エピローグ それぞれの戦後」を、出展作品の画像とともに紹介します。
さらに「久邇宮家旧蔵資料からみる幕末の政治活動」(白石烈)、「彰義隊領袖天野八郎と小島鹿之助」(小島政孝)、「新選組史料考-近藤勇と未翻刻書翰を中心に」(中村武生)の3本の論考を掲載。「会津藩にとっての新選組」「斉藤一と会津」「新選組浪士始末作者の謎」などコラムも充実しています。
「新選組展2022」公式図録は2800円(送料別)。美術展ナビオンラインストアで、トートバッグ(2200円)などオリジナルグッズとともに販売されています。
トートバッグ 誠 (2200円)
クリアファイル(440円)
一筆箋 鎖帷子・籠手 土方歳三所用 池田屋使用(660円)
ブックマーカー(浅葱色)(各990円)
アクリルスティックキーホルダー (各770円)
だんだら手ぬぐい 誠(赤) (1320円)
(読売新聞デジタルコンテンツ部美術展ナビ編集班 岡本公樹)
◇新選組展2022グッズ開封記事
◆会津会場の開幕記事
◇京都会場のレビュー記事
◆幕末オペラ 新選組外伝 『歳三を愛した女』 土方歳三ゆかりの東京・日野市で2023年6月16日公演