【開幕】「リサ・ラーソン展」松屋銀座で6月5日まで 代表作から日本初公開の一点ものなど独創性際立つ作品がズラリ

ライオン(マキシ)/アフリカシリーズ 本モデルは1968年から製造。1968年-1980年頃に製造

「リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界 - クラシックな名作とともに」が松屋銀座8階イベントスクエアで5月17日(水)から6月5日(月)まで開催されています。スウェーデン生まれの陶芸作家リサ・ラーソン(1931年~)は、素朴で温かみのある動物の作品などで、日本でもおなじみです。本展では、古典的名作、初期の作品、日本初公開の一点もの、ガラス製品など約250点を紹介。ファンにとっても、リサ・ラーソンの新たな一面をみられる貴重な機会です。

展示風景
ABC少女シリーズの展示風景
ガラス作品の展示風景。リサ・ラーソンはガラスやブロンズといった素材にも挑戦した。

命が宿る作品の数々

特に印象的だったのが、リサ・ラーソンが創造した空想上の動物の作品群「未知の動物たち」。愛くるしい表情で、人懐っこそう。どこかで生きていそうな、ストーリー性を感じます。一つ一つの作品に親しみを込め、命を宿らせる、リサ・ラーソンの創作の真髄を実感しました。

「未知の動物」シリーズの展示風景
「未知の動物」シリーズの展示風景

作品の中に日常感

村雨辰剛さん

5月17日(水)に開催された開会式には、スウェーデン出身の俳優・庭師で、リサ・ラーソンのファンでもある村雨辰剛さんも登壇。村雨さんは、リサ・ラーソンの日本での人気の秘訣について「作品のなかに日常感があるところがポイントじゃないかなと思います。自分に問いかけてくるような作品で、つながりを感じます。作品を見ていると、自分の猫を思い出すような、愛着がわいてくる感じがあります」と話していました。

限定生産の陶器作品などグッズも充実

グッズ売り場も充実。本展のために限定生産された陶器作品を筆頭に、マグカップ、てぬぐいなど、そばに置いておきたくなるリサ・ラーソンのグッズが並びます。

(読売新聞美術展ナビ編集班・美間実沙)

リサ・ラーソン展 知られざる創造の世界 ー クラシックな名作とともに
会場:松屋銀座8階イベントスクエア(東京都中央区銀座3-6-1)
会期:2023年5月17日(水)~6月5日(月)
休館日:会期中無休
開場時間:午前10時から午後8時*日曜日は午後7時30分まで
*最終日は午後5時閉場*入場は閉場の30分前まで
入館料:一般・大学生 1500円、高校生・中学生 700円、小学生 300円
詳しくは松屋銀座の公式サイトへ/td>