【再掲】正倉院展は限定グッズが豊富!2か所の売場で楽しめる注目グッズを紹介

奈良国立博物館を会場に行われる奈良の秋の風物詩「正倉院展」。グッズショップは、博物館内のミュージアムショップと野外の特設売店「天平」の2つがあるのをご存じでしょうか? 「天平」は、和紙とシルクを使った「くつ下」やフェリシモミュージアム部の「螺鈿紫檀阮咸バッグ」など、特徴のあるデザイングッズが豊富です。この特設売店「天平」が、美術展ナビオンラインストア内に「オープン」しました。昨年の第74回正倉院展のときのグッズ紹介記事を再掲します。(初出2022年11月2日、年月は2022年現在)
フェリシモ ミュージアム部 螺鈿紫檀阮咸ラウンドショルダーバッグ 4730円
中川政七商店 懐紙 (正倉院宝物)660円
SOUKI 正倉院展限定 和紙とシルクのやわらかソックス(サイズSとMあり) 2200円
正倉院展×奈良藤枝珈琲焙煎所 コラボマグカップ「花鹿」 2200円
フェリシモ ミュージアム部 ネイルシール 八角鏡 平螺鈿花鳥背 1980円
名刺ケース 螺鈿 3080円
「螺鈿紫檀五絃琵琶」モチーフのネクタイ 1万2100円
奈良国立博物館(奈良博)で「第74回正倉院展」が2022年11月14日まで開催されています。正倉院展といえば、毎年、注目の宝物が新たに限定グッズ化されるので、正倉院展グッズのファンやマニアもいるほど。奈良時代の正倉院文様は、現代の私たちにも取り入れやすいデザインが多いのです。
ところで、正倉院展の限定グッズを販売している場所が2つあることをご存じでしょうか? 奈良国立博物館内のミュージアムショップ(館内の特設売場含む)と野外の特設売店「天平」の2つの店舗です。実はそれぞれ扱う限定グッズが異なっていますので、それぞれの今年注目の限定グッズを紹介していきましょう。
今年の「正倉院展」グッズの特徴は?
まず、最新グッズになった宝物は、どの宝物でしょうか。
今年の図録やポスターなどメインビジュアルを飾った宝物は、「漆背金銀平脱八角鏡」。中央に宝相華文、その周囲に飛鳥、鳳凰、唐草文をあしらった美しいデザインの黒漆地に金銀飾りの鏡です。
そのほか、ろうけつ染の屏風「鸚鵡﨟纈屛風」「象木﨟纈屛風」や鳥形の飾り具「彩絵水鳥形」など、動物や生き物デザインの宝物が多い点が今年の特徴。
そのため、可愛いゾウや鳥デザインのグッズが豊富なのです。また、奈良県内の産業や企業、お店とコラボした商品もあります。
奈良国立博物館ミュージアムショップの注目グッズ

奈良国立博物館内には、正倉院展グッズ販売箇所が観覧後スロープを降りた先の「特設グッズ売場」と仏像館地下1階にある「ミュージアムショップ」の2か所あります。
ちなみに、仏像館地下1階のミュージアムシップは、観覧チケットが無くても入れるため、グッズの買い忘れがあった方やグッズのみ購入したい方はこちらがおススメ。
まずは、定番の限定グッズである「手ぬぐい」から。その年の注目宝物をデザイン化しています。今年は、写真の通り3種類あります。

定番のトートバッグ、クリアファイル、栞も今年出陳の宝物デザイン
今年初めて登場した「御朱印」風の切り絵

全国の社寺で「切り絵の御朱印」がブームですが、今年はなんと正倉院展の御朱印”風”の切り絵が初登場。あの細かい文様が散りばめられた「漆背金銀平脱八角鏡」が切り絵になっており、ため息が出るほど美しいのです。
今年初登場の飴
また、今までは羊羹や最中などの限定菓子が定番でしたが、今年は飴も初登場しました。
「漆背金銀平脱八角鏡」デザインの3種類の箱にそれぞれ、ゆず、抹茶みるく、いちごみるく味があります。
今年初登場グッズでおススメしたいのが、オリジナルの宝物も衣服の装飾に用いられたとされる「彩絵水鳥形」の刺繡ブローチ。原宝物には精緻な細工が施されていますが、このブローチの細かい刺繡も負けてはいません。
さらに、正倉院展の時期は、奈良公園の紅葉シーズンとも被るため、今年は新たに鹿と紅葉をあしらったアート作品のような羊羹が誕生しました。
野外にある特設売店「天平」

昨年から登場した、野外の特設売店「天平」は今年で2年目。ポップな感じのネイルやピアスなどを扱っているのが特徴です。
注目は、正倉院宝物アクリルキーホルダーガチャガチャ(500円)。8種類の宝物のうち、正倉院を代表する定番宝物4種類、今年出陳の宝物4種類のキーホルダーがあります。
実際に筆者の子どもがガチャを回したところ・・・
今年注目の宝物「彩絵水鳥形」が当たりました!この限定ガチャガチャは、人気があり、列に並んで回すほど。小さなお子さんから大人まで盛り上がれます。
企業コラボの限定グッズが充実
さらに「天平」は、企業コラボグッズが豊富な点も特徴です。工芸をベースにした生活雑貨を扱う奈良の老舗「中川政七商店」とのコラボや今年初のフェリシモとのコラボ商品も並びます。

中川政七商店 懐紙 (正倉院宝物)2022 660円

フェリシモ ミュージアム部 ネイルシール 八角鏡 平螺鈿花鳥背 1980円
特に初のフェリシモからは、オシャレアイテムが充実。
正倉院宝物といえば、「螺鈿紫檀五絃琵琶」や鏡類に施されている夜光貝の螺鈿や玳瑁(べっ甲)の華やかな装飾で知られています。
その煌びやかな螺鈿細工を指先に飾れるネイルシールや聖武天皇、光明皇后、孝謙天皇(聖武天皇と光明皇后の娘)が着用した冠に関わる「礼服御冠残欠」(冠の残片)をモチーフにしたピアス(イヤリング)、髪飾りなど、天平の華やかさを身にまとえるのです。
フェリシモ ミュージアム部 螺鈿紫檀阮咸ラウンドショルダーバッグ 4730円
地元奈良のお店の正倉院文様グッズや限定コラボ商品も取り扱っています。
こちらは、奈良・大和郡山市で40年営業している地元人お馴染みの奈良藤枝珈琲焙煎所の花鹿(正倉院宝物に描かれている花状の角をもつ鹿)マグカップとオリジナルブレンドです。
正倉院展×奈良藤枝珈琲焙煎所 コラボマグカップ「花鹿」 2200円
奈良の革製品ブランドで、正倉院文様の財布やバッグが人気の「革遊びHARUHINO」の新作も。
日本一の「くつ下」産地
今年の限定グッズのなかでとくにクローズアップしたいのは、くつ下です。
なぜなのか? 実は奈良県広陵町は、日本一のくつ下の産地で、その広陵町の企業とコラボした限定くつ下が、ミュージアムショップでも「天平」でも販売されているからです。


SOUKI 正倉院展限定 和紙とシルクのやわらかソックス(サイズSとMあり) 2200円
ちなみに、昨年もミュージアムショップの方では、くつ下を限定販売していましたが、会期の途中で売り切れるほどの人気を博しました。
昨年の正倉院展では「呉楽 笛吹襪」という、伎楽の笛吹が履いたくつ下も出陳されており、その柄のくつ下だったため、SNSで話題になったからです。
今年の「限定くつ下」も品質、デザインともにハイクオリティ。「奈良らしさ×正倉院展」を足元からも感じてみてはいかがでしょうか。
(ライター・いずみゆか)