週末いきたい5月14日・15日で閉幕する美術展・展覧会 国宝燕子花図屏風、重要文化財の秘密は夜間開館も

今週の「週末いきたい」は5月14日(日)と15日(月)に閉幕する展覧会を紹介します。日時指定予約制のものは最終週は特に混み合いますので、事前の予約をオススメします。
「国宝・燕子花図屏風 ―光琳の生きた時代 1658-1716―」根津美術館
9日(火)にうかがったのは、根津美術館(東京・南青山)で開催中の特別展「国宝・燕子花図屏風 ―光琳の生きた時代 1658-1716―」。開幕前日の内覧会のときは庭園のカキツバタ(燕子花)はまだ蕾でしたが、今度は咲いていました!
毎日見ている館の方は「だいぶ散っています」と話していましたが、尾形光琳の燕子花図屏風と実際に咲いているカキツバタを一緒に観賞できるのは、年に一度の希有な体験です。オンライン日時指定予約制です。9日から最終日の14日までは午後7時までの夜間開館をしています。
「重要文化財の秘密」東京国立近代美術館
東京国立近代美術館の開館70周年を記念した「重要文化財の秘密」は、複数のテレビでも取り上げられ、開幕後にドンドンと人気が高まっています。オンライン日時指定予約制ですが、今週は平日でも外まで入館の列ができていました。閉幕の14日までは午後8時までの夜間開館をしています。
「第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展 ダムタイプ|2022: remap」アーティゾン美術館
日本のアート・コレクティブの先駆け的存在であるダムタイプ。第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で、日本館に展示した新作《2022》を、あらためて東京で“再配置”した帰国展です。新たなダムタイプメンバーに、亡くなった坂本龍一さんがおり、坂本さんは本作のための1時間のサウンドを制作しました。アーティゾン美術館(東京・京橋)もオンライン日時指定予約制です。「アートを楽しむ展」も同時開催。
「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023」京都市内
初夏の京都の恒例のアートイベントとなった京都国際写真祭。今年は、国際的に活躍する写真家の作品を市内19か所で楽しめます。
特別展「世界遺産登録10周年記念 富士と桜 -北斎の富士から土牛の桜までー」山種美術館
特別展「恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造 」兵庫県立美術館
5月31日から東京(上野の森美術館)に巡回します。
特別展「驚異と怪異――想像界の生きものたち」福岡市博物館
「土門拳の古寺巡礼」 東京都写真美術館
「オードリー・ヘプバーン写真展 AUDREY in Cinema」美術館「えき」KYOTO
「男も女も装身具Ⅱ 江戸から明治・大正期の技とデザイン」静岡・掛川市二の丸美術館
◇15日(月)閉幕
伊藤若冲や神坂雪佳作「金魚玉図」など、京都の細見美術館から名品がそろう展覧会「開館25周年記念展 京都 細見美術館の名品 -琳派、若冲、ときめきの日本美術-」が東京・日本橋の日本橋髙島屋S.C.で15日まで開かれています。
(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)