【開幕】「マティス展」東京都美術館 20年ぶりの大回顧展 色彩と空間の探求の歩みに酔う 8月20日まで

『オレンジのあるヌード』1953年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

東京都美術館(上野)で開幕した「マティス展」。20年ぶりの大回顧展です。開幕前日に行われた内覧会で取材しました。巨匠が生涯をかけた色彩と空間の探求の歩みにワクワクの連続です。

マティス展
会場:東京都美術館(東京・上野公園)
会期:2023年4月27日(木)~8月20日(日)
休室日:月曜日、7月18日(火)※ただし、5月1日、7月17日、8月14日は開室
観覧料:一般2,200円/大学生・専門学校生1,300円/65歳以上1,500円/高校生以下無料
※日時指定予約制
開室時間:9:30~17:30、金曜日は20:00まで ※入室は閉室の30分前まで
アクセス:JR上野駅公園口から徒歩7分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅から徒歩10分、京成電鉄京成上野駅から徒歩10分
詳しくは公式サイト(https://matisse2023.exhibit.jp/
問い合わせは050-5541-8600(ハローダイヤル)

アンリ・マティス(1869~1954)の初期から晩年に至る約150点。ポンピドゥー・センターの豊かなコレクションを味わえます。様々な技法を取り入れたマティスの画業で、節目となる重要な作品が見られるのも嬉しいです。晩年の『赤の大きな室内』などはその象徴。

『赤の大きな室内』1948年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

彫刻にも凄み。最後の切り紙絵に至るまで一貫して生きる喜びに満ちた作品の数々です。

『豪奢Ⅰ』1907年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館
『背中』の作品群
『金魚鉢のある室内』1914年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館
『グレタ・プロゾールの肖像』1916年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館
『赤いキュロットのオダリスク』1921年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館
『オセアニア、空』(手前)『オセアニア、海』(奥)1946年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館
『ジャズ』1947年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館

グッズ売り場がここはまだ展覧会場?というぐらいマティスの世界観のエッセンスを詰め込んで見事です。散財せずにはいられません。来場される方は気合いを入れて行きましょう。

各商品の説明が、展覧会場の作品解説並の情報量でびっくり。マティスの作品からしっかりストーリーを落とし込んで制作しているのが分かります。

ガチャガチャもあります。ここでも散財必至?

「マティス展」は東京都美術館(上野)で8月20日(日)まで。GWから夏への注目展です。ポンピドゥー・センターから名品約150点を紹介し、20世紀を代表する巨匠の生涯を振り返ります。詳しくはプレビュー記事↓もご覧ください。(美術展ナビ編集班 岡部匡志)