週末いきたい!GWに閉幕する美術展・展覧会 東福寺、名刀、ネコ科など7選

今年のゴールデンウィークも今週末からですね。5月7日に閉幕する美術展・展覧会をピックアップしました。GW中の注目展は下の記事にもまとめているので参考にしてみてください。
特別展「東福寺」東京国立博物館 5月7日まで
記者は、東京国立博物館で開かれている東福寺展に3回リピートしました。というのも、明兆の「五百羅漢図」(全50幅、東福寺蔵はそのうち45幅)がだいたい15幅ずつ3回にわけて展示替えされているからです。開幕記事でも紹介しましたが、五百羅漢図の一部には、4コママンガが展示解説としてあり、それを見ると、とても面白い(吹き出してしまうような面白さ)のです。全体を通したストーリーがあるわけではないのですが、今展示されている、第45号では、なんと円爾その人が500人の羅漢の一人として登場したのです!「ここでまさかのクライマックスが来た!」と少し興奮しました。もちろんこの号には、4コママンガで解説がされていて、円爾だと分かるようになっています。しかし、絵の中に「円爾」と文字で明記されているのではなく、本展や修復に伴う調査によって、よーく観察したら「円爾」の特徴がばっちり描写されていたことが判明したそうです。ぜひ、行く方は、会場の入り口にある円爾の肖像画もよく見ておくと、より楽しめるはずです。
グッズでは、アクリルスタンド(スマホホルダー)の「仏手」が話題ですが、この「仏手」のバスタオルがショップに並んでいたので、追いグッズしました。価格は7,700円です。

「揃い踏み 細川の名刀たち」 永青文庫 5月7日まで
1月からのロングランの展覧会「揃い踏み 細川の名刀たち」もいよいよあと少しです。オンライン予約が必要です。
永青文庫では、5月8日まで、所蔵する甲冑の修復費用のクラウドファンディングも行っています。館長さんに甲冑保存の大変な点などを聞いていますので、行く前後にぜひ読んでみてください。
「買上展 藝大コレクション展2023」 東京藝術大学大学美術館 5月7日まで
今年の藝大コレクション展では、横山大観らの巨匠から現代アートまで、東京藝術大(前身の東京美術学校含む)が卒業生らから買上した優品が並びます。「重要文化財の秘密」展(東京国立近代美術館)と一緒にみると、日本の近代美術史についてより深く知ることができるのではないでしょうか。チケットは、美術展ナビチケットアプリで当日購入もできますので、上野で近代美術に触れたいと思ったら、スマホからお試しください。
「いにしえが、好きっ!」 国立歴史民俗博物館 5月7日まで
「いにしえが、好きっ!-近世好古図録の文化誌-」は国立歴史民俗博物館(千葉・佐倉市)で5月7日まで。昔のことを知りたい、”文化財”を保存したいという思いは、江戸時代からあったことが分かります。歴史ファンは必見です。
「世界の野生ネコ科展」 北九州市立いのちのたび博物館 5月7日まで
美術展ナビのSNSで複数の動画を公開した「世界の野生ネコ科展」は北九州市立いのちのたび博物館で5月7日まで。SNSでは「近所でも見たい」という声が多くありました。グッズもかわいいものがたくさん並んでいるようです。
「春の江戸絵画まつり 江戸絵画お絵かき教室」府中市美術館 5月7日まで
府中市美術館の恒例の「春の江戸絵画まつり」。今年は、お絵かきに挑戦できます。
「没後40年 黒田辰秋展―山本爲三郎コレクションより」アサヒビール大山崎山荘美術館(京都) 5月7日まで
(読売新聞デジタルコンテンツ部美術展ナビ編集班 岡本公樹)