【開幕】日本の瓦屋根を浮世絵でたどる 「浮世絵師の見た甍」(愛知 高浜市やきものの里かわら美術館・図書館) 6月11日まで

館蔵品の浮世絵作品ほかを紹介する「浮世絵師の見た甍」が、高浜市やきものの里かわら美術館・図書館で開幕しました。


この4月から、「高浜市やきものの里かわら美術館・図書館」として新たにリニューアルオープンした同館。図書館施設が加わることで、一層本の文化と連携した美術作品にも注目が集まってくることでしょう。
浮世絵は、当時の庶民が親しみやすいよう大量生産・消費され、商品としての側面も持っていました。現代でいう本のような役割もあり、 版元(今でいう出版社)から販売されていたという共通項もあります。


本展では、所蔵品の浮世絵から、同館のテーマでもある瓦から、日本の「甍(いらか)」(瓦屋根)が描かれた作品を集めました。浮世絵には人々の日常が描かれており、その頃の日本の風景や流行を知ることができます。屋根を舞台に繰り広げられる歌舞伎芝居、変わりゆく町並み風景……、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳、小林清親といった浮世絵師が描いた作品が並びます。


また、日本各地の名所や、歌舞伎の演目「南総里見八犬伝」の名場面を描いた浮世絵作品のほか、江戸時代のベストセラーであった鍬形蕙斎による『諸職画鑑』や葛飾北斎の『北斎漫画』も紹介されています。
6月11日まで。

浮世絵師の見た甍