【動画追加】「国宝・燕子花図屏風 ―光琳の生きた時代 1658-1716―」根津美術館で5月14日まで

特別展「国宝・燕子花図屏風 ―光琳の生きた時代 1658-1716―」 |
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会場:根津美術館(東京都港区南青山6-5-1) |
会期:2023年4月15日(土)~5月14日(日) ※オンライン日時指定予約制 |
開館時間:午前10時~午後5時 ※5月9日~5月14日は午後7時まで開館(入館はいずれも閉館30分前まで) |
休館日:月曜日 ただし5月1日は開館 |
アクセス:地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅より徒歩8分 |
入館料:一般1500円、学生1200円、中学生以下は無料 ※4月11日(火)午後1時から美術館ホームページで予約受け付け ※当日券(一般1600円)も販売、ただし混雑状況によっては販売しない場合も |
詳しくは美術館ホームページ(https://www.nezu-muse.or.jp/)へ |
New 野口学芸部長による見どころ解説動画を公開しました
開幕前日の内覧会を取材しました

「琳派」の尾形光琳の代表作として名高い国宝「燕子花図屏風」が展示される特別展が4月15日から根津美術館(東京・南青山)で始まります。今年も燕子花に会える喜びを噛みしめました。
根津美術館の庭園でカキツバタが咲き誇るこの時期、恒例のお披露目です。今年の特別展のテーマは「光琳の生きた時代 1658- 1716」です。

例えば上の写真左の「夏草図屏風」は光琳晩年の作品ですが写実的な燕子花が描かれています。光琳は「琳派」なデザイン表現だけでなく、後の円山応挙の写生派につながる表現にも取り組んでいました。

光琳が生きた頃の江戸時代、京都と大津(滋賀県)を結ぶ街道の土産物として「大津絵」が人気になりました。お伊勢参りなど旅が庶民にまで広がったためです。「大津絵貼交屏風」は18世紀初め頃、大津絵の歴史では早い時期の作品で、屏風の枠も簡素な木材で実に庶民的です。

「伊勢参宮道中図屏風」の右隻には、大津絵が街道沿いで制作・販売され、道行く人が買った大津絵を歩きながら眺めているシーンが描かれています。
たくさんの人が日々を楽しめるようになると多彩な美が生まれるのかなと思いました。
気になる庭園の燕子花(カキツバタ)は、今年の桜と同様に少し早く、週末(15~16日)から来週には開花する見込みとのこと。
同時開催 西田コレクション受贈記念II:唐物

展示室5では「西田コレクション受贈記念」の第2部が開催され、今回は中国の陶磁器と漆器の優品が展示されます。西田宏子さんのインタビュー記事もご覧ください。
(読売新聞デジタルコンテンツ部美術展ナビ編集班 岡本公樹)
展覧会の構成は下のプレビュー記事をご覧ください。