トーハク国宝室で国宝展示が再開!令和の修理を終えた平安絵画の傑作「普賢菩薩像」が5月7日まで

東京国立博物館(東京・上野)の本館2階にある第2室「国宝室」で国宝の展示が4月11日から再開しました。令和の修理を終えた平安絵画の傑作として名高い国宝「普賢菩薩像」(12世紀、東京国立博物館蔵)がお披露目されています。

5月7日まで展示されている普賢菩薩像は、戦後初めて国宝に指定された作品の一つで、東博での番号は「A-1」です。
官民共同の「紡ぐプロジェクト」で3年間かけて修理・養生されました。
困難を極めた作業の工程を詳細にリポートした読売新聞の抜刷(4ページ)が無料で配布されています。新たに作られた軸など表装具についてのエピソードも興味深く、観賞がより楽しめました。

創立150年イヤーの昨年度、国宝室では、特集「未来の国宝」として菱川師宣「見返り美人図」など重要文化財にも未指定の作品が展示されてきました。そのため、例年、お正月に国宝室で展示される長谷川等伯の国宝「松林図屛風」も今年は本館7室での展示でした。

普賢菩薩像の展示は4月11日から5月7日まで(4月17日、24日は休館)。観覧料(総合文化展)は大人1000円、大学生500円で、特別展「東福寺」のチケットでも観覧できます(当日限り有効)。
(読売新聞デジタルコンテンツ部美術展ナビ編集班)