【開幕】「谷川俊太郎 絵本★百貨展」 言葉の魔術師の世界に俊英のクリエイターが新たな光 PLAY! MUSEUMで7月9日まで

PLAY! MUSEUM(東京・立川)で始まった「谷川俊太郎 絵本★百貨展」。開幕前日の内覧会で取材しました。変幻自在の日本語の使い手である谷川さんが言葉と絵で紡いだ豊穣の世界。それをリアルな空間で楽しむユニークな展覧会です。(美術展ナビ編集班 岡部匡志)

「谷川俊太郎 絵本★百貨展」
会場:PLAY! MUSEUM(東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3 棟 2F)
会期:2023年4月12日(水)~7月9日(日)
アクセス:JR立川駅北口・多摩モノレール立川北駅北口より徒歩約10分
開館時間:10:00~18:00(最終入場は17:30まで)
入場料(税込):一般 1,800 円 、大学生 1,200 円、高校生 1,000 円、中・小学生 600 円、未就学児無料
〇割引制度あり(立川市在住・在学者、障害者など)
※会期中無休
※当日券で入場できます。休日および混雑が予想される日は事前決済の日付指定券(オンラインチケット)がおすすめです。詳細はhttps://play2020.jp/へ。

原画もありますが、いわゆる絵本の原画展ではありません。200冊に及ぶという谷川さんが関わった絵本から約20冊を紹介。アートディレクター、映像作家、建築家らクリエイターがインスタレーションや朗読、アニメーションなど様々な表現で展示します。大人も子どももワクワクする内容です。

 

谷川さんも企画にかかわり、「美しいより、おもしろく。意味があるより、おもしろく。」というコピーが深いです。あらゆるところに言葉があふれる現代ですが、表面的な意味ばかりに囚われてはいないでしょうか。リズムや響きなどその多様な魅力に改めてスポットを、と呼びかけているようです。

一方で、鋭く現代社会も見据える谷川作品。会場で目にする言葉の端々からハッとさせられることもたびたびです。

谷川作品の言葉が印刷されたトイレットペーパーなど、グッズも楽しさいっぱい。展覧会のタイトルは「絵本★百貨展」ですが、ショップはしっかり「絵本★百貨店」です。

「谷川俊太郎 絵本★百貨展」はPLAY! MUSEUM(東京・立川)で7月9日(日)まで。 言葉の魔術師の豊かな絵本世界。約20冊をピックアップし、多彩なクリエイター陣が新しい光を当てて紹介します。グッズも言葉にこだわり。詳しくはプレビュー記事をご覧ください。