【開幕】何度も何度も描く太郎の熱意 「衝動の爪あと」 岡本太郎記念館 7月9日まで

衝動の爪あと
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会期
2023年3月24日(金)〜7月9日(日) -
会場
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観覧料金
一般650円、小学生300円
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休館日
火曜日(祝日の場合は開館)
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開館時間
10:00〜18:00 (最終入館17:30まで) - カレンダーへ登録
岡本太郎が作品をつくりつづけた東京・南青山のアトリエに構える岡本太郎記念館で、企画展「衝動の爪あと」が開幕しました。
「“こういうもの”を表現したい、という最初の衝動がある。描きたいという衝動じゃない。“こういうもの”を、である」「何べんも何べんも自分に問うてみる。“そういうもの”を確かめる」
岡本太郎は、描きたいという衝動が湧きあがった段階ですでに自分の中で作品が出来上がっていたといいます。頭のなかにある完成形に手が追いつくまで、繰り返し描き、“再現精度”を高めていったという太郎。
本展では、そんな何度も何度も描いてきた作品たちが並びます。同じタイトルで、なんとなく似ているけれど、すべてが違う作品。そんな作品の前に立つと、太郎のもつパワーに圧倒されそうな気にすらなります。
繰り返し創作していったそのプロセスは、著名な作品でも同じ。あの太陽の塔も懸命に取り組んだ経緯が見て取れます。必見は、近鉄バファローズのロゴマーク。昭和の時代にはよく目にしたこのロゴマークも、スケッチの段階で様々なアプローチがあったようです。そんな貴重な作品も展示されています。
2階の企画展を観た後、1階奥にある太郎のアトリエを覗くと、たくさんのキャンバスが立て掛けてあります。あの一部も、こうして何度も何度も描かれた作品たちであり、そのひとつひとつに、太郎の命が宿っているようです。
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