国宝「普賢菩薩像」(東京国立博物館蔵) 令和の修理を終え4月11日からお披露目 トークイベントも15日に

国宝「普賢菩薩像」東京国立博物館蔵

2019年度から3年にわたる修理を終えた国宝「普賢菩薩像」(東京国立博物館蔵)が、4月11日(火)から同博物館でお披露目される。記念のトークイベントも15日(土)に行われ、参加者を募集している。

「普賢菩薩像」は、平安時代に貴族から信仰を集めた普賢菩薩を描いた仏画の最高傑作で、戦後施行された文化財保護法で初めて国宝に指定された作品の一つ。経年による傷みが進んでおり、2019年度から、約100年ぶりの本格修理が行われた。

絹を補った部分に補彩を施す技師(半田九清堂提供)

仏画の修理に詳しい専門家らによる修理委員会が設けられ、以前の修理で補われた絹などをどこまで取り除くかなど、修理の方針を慎重に協議しながら作業が進められた。2022年3月に作業を終え、状態が安定するまで1年間は養生期間とし、試験展示などを行った。そしてこの4月、いよいよ本格的に披露される。

展示は4月11日(火)から5月7日(日)まで、東京国立博物館本館2階(国宝室)で。4月17日(月)、24日(月)は休館。観覧料は大人1000円、大学生500円で、特別展「東福寺」のチケットでも観覧できる(当日限り有効)。

 

■修理委員会のメンバーが3年にわたる修理を振り返る…記念トークイベントを開催

「普賢菩薩像」の修理は約100年に一度とされており、実際に作業を行った技師らから話を聞ける貴重な機会。

 日時 4月15日(土) 12:30 受付、13:00開演(14:30終了予定)
場所 東京国立博物館 平成館 大講堂
登壇者 国宝「普賢菩薩像」修理委員会メンバー

※応募は以下のフォームから。4月9日(日)〆切り。応募者多数の場合は抽選のうえ、当選された方には11日(火)以降メールで連絡します。

応募はこちら↓から

https://form.run/@fugenbosatsu-lecture2023

(美術展ナビ編集班)