【開幕】刊行から60年、不朽の名作を楽しむ 「土門拳の古寺巡礼」 東京都写真美術館で5月14日まで

土門拳の古寺巡礼
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会期
2023年3月18日(土)〜5月14日(日) -
会場
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観覧料金
一般1,100円/学生・65歳以上900円/中高生700円
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休館日
毎週月曜日(ただし5月1日は開館)
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開館時間
10:00〜18:00 (木・金曜日は20:00まで) - カレンダーへ登録
『古寺巡礼』の第一集が刊行されて、今年で60年を迎える――今もなお迫力ある作品で魅了する土門拳の名作を振り返る展覧会「土門拳の古寺巡礼」が、東京都写真美術館で開幕しました。
戦前からジャーナリズムの第一線で活躍してきた写真家・土門拳(1909~1990)。病を患ったことをきっかけに、大型カメラ、カラー写真による「古寺巡礼」シリーズがはじまりました。『古寺巡礼』第一集が刊行されたのが、1963年のこと。限定2,000部で題字を手掛けたのは梅原龍三郎、桐箱に焼印という超豪華本の仕様で、当時の大卒基本給が1万円の時代に、定価2万円という代物でした。
本展では、刊行60年という時間が過ぎても永遠の光を放つ名作たちが所狭しと並びます。最後は車椅子で撮影を続け、第五集の完結まで刊行された『古寺巡礼』は、仏像の穏やかかつ荘厳な佇まいから、古寺の迫力、そして自然と共存してきた名寺ちだからこその、苔や石といった自然の一面を切り取った作品にも目を引きます。
土門が対象の本質に迫った、力強く個性的な「日本の美」を堪能できる写真展です。本展は日時指定予約推奨。5月14日まで。