「ロイヤル・ミステリー 皇后のドレスの謎」 明治天皇の后のドレスはどこで制作されたのか? BSプレミアムで3月18日放送

<番組名>ロイヤル・ミステリー 皇后のドレスの謎
<放送予定> BS プレミアム 3 月 18 日(土) 午後 9 時~10 時 29 分
<出演> 真矢ミキ(俳優)ほか
<語り> 渡邊佐和子(アナウンサー)
およそ 130 年前、明治天皇の后・美子(はるこ)皇后(昭憲皇太后)が着用したという現存最古で最高格式のロングドレス『大礼服』。

その技術力の高さとデザインからヨーロッパで作られたと考えられてきましたが、2018年に修復が始まると、内部から何かが書かれた「和紙」が出てきました。そのため、誰もが思ってもみなかった「日本製」の可能性が浮上したのです。

ところが、西陣の織元やフランス・リヨンの学芸員は「ドレスはヨーロッパで作られた」と見解を示し、一方でイギリスの専門家は「日本で作られたと思う」と見解が食い違ったのです。果たしてこのドレスは、いつ、どこで、誰が作ったのか?

世界 5 か国の研究者による修復プロジェクトが発足。修復のためにも歴史的ミステリーを解き明かさんとする研究者たちを番組は追跡、その答えに共に迫っていきます。

さらに番組は、ドレスの本場ヨーロッパも取材。イギリスでは、英国王室所有ハンプトンコート宮殿のロイヤル・ドレスコレクション収蔵庫に潜入。フランスでは、ナポレオン1世の后・ジョセフィーヌが着用した国宝級の大礼服を日本で初めて撮影することに成功。

そして、スタジオには俳優の真矢ミキさんや、修復プロジェクトのメンバーで服飾史の専門家・深井晃子さん、明治の皇室を研究する長佐古美奈子さん、打越孝明さんをお招きし、ミステリーについて激論を交わします。すると、激動の明治に、不平等条約を改正し、西洋に肩を並べようと洋装化を進めた日本、そして、時代の先頭に立たされた一人の女性、美子皇后の思いや覚悟が見えてきたのです。歴史と感動のミステリーです。

<真矢ミキさんのメッセージ>

番組では、美子皇后のドレスを間近で見る機会を頂けましたが、その美しさに胸を打たれました。豪華なだけではない、まさに「時代を一歩進めた人物」にしか着こなせない品格の高さを深く感じました。今回、ミステリーをひも解いていった先には、日本の先頭に立った美子皇后のお覚悟、行動、そして凛としたお姿が見えてきますが、それは同じ女性として尊敬の念を抱かざるを得ないほど。どうぞ楽しみにして下さい。最後に、昭憲皇太后(美子皇后)がご祭神の明治神宮は、両親と祖父、そして私自身が結婚式を挙げた神社です。そんなゆかりのある番組に出演できて、大変光栄でした。
(美術展ナビ編集班)