芸術新潮3月号は都現代美での展覧会が話題の「クリスチャン・ディオール」特集

芸術新潮2023年3月号が2月25日(土)に刊行されました。特集は「クリスチャン・ディオール Christian Dior エレガンスと創造の泉へ」です。5月28日まで東京都現代美術館で開催されている「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」でも美術ファンにも改めて注目されているブランドの魅力に迫ります。
担当した吉田晃子さんは、「とにかくディオール展の会場がすごいんです。全部で13の展示室で構成されているのですが、ひとつひとつにディオールというブランドにまつわるストーリーがあり、舞台を見ているかのような高揚感にあふれています。あそこまでの空間のつくりこみは、空前絶後かもしれませんね。
個人的には、日本とディオールとの関係の深さに驚きました。ディオールは1953年にオートクチュール・メゾンとしてはじめて日本でショーを開催したブランドなのです。じつは『芸術新潮』も当時記事にしているくらいで、服飾業界のみならず、日本の文化・芸術界全体に大旋風を巻き起こしました。ちょっと残念なのは、この展覧会、国内では東京のみの開催で巡回はなく、予約もとりづらい状況になっていること。特集では、会場に足を運べない方も、その雰囲気や物語を楽しんでもらえるような構成にしましたので、ぜひ手に取ってもらえたら嬉しいです」と話しています。
第2特集はルーヴル美術館
第2特集は、いよいよ3月1日に国立新美術館で開幕する「ルーヴル美術館展 愛を描く」に関連した「ルーヴル美術館と“愛”の美術」で、鹿島茂さんが解説、聞き手は辛酸なめ子さんです。なお、こちらの展覧会は、6月27日から京都市京セラ美術館に巡回します。
定価1500円。購入は、書店や芸術新潮のサイトから各インターネット書店で。
(読売新聞デジタルコンテンツ部美術展ナビ編集班 岡本公樹)