【BOOKS】中央公論美術出版が3月から「芸術選書」シリーズを刊行 第1弾は『明治浮世絵師列伝』

中央公論美術出版が3月から「芸術選書」シリーズを刊行します。3月22日に発売される第1弾は菅原真弓著『明治浮世絵師列伝』と、杉本欣久著『鑑定学への招待』の2冊です。特に『明治浮世絵師列伝』は2月25日から三菱一号館美術館で開催される「芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル」展の予習・復習にぴったりなうえ、会場のミュージアムショップでは一般の書店に先駆けて先行販売されます。

『明治浮世絵師列伝』は、江戸から明治へ、浮世絵が過去のものとなりゆく時代に「最後の浮世絵師」と呼ばれた豊原国周、落合芳幾、月岡芳年、小林清親4人のまったく異なる生きざまと作品を鮮やかに描きだします。

著者の菅原さんは、「血みどろ絵」で知られる月岡芳年について、報道、伝記・回顧録などの資料を博捜。作品主題と構図に綿密な分析を加えることで、滅びゆく浮世絵の歴史の掉尾に位置しながら、今なお鮮烈な印象を与え続ける芳年の人物像を浮かび上がらせた『月岡芳年伝―幕末と明治のはざまに』(2018年、中央公論美術出版)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しています。「芳幾・芳年」展で、芳年ら明治の浮世絵師のことをさらに知りたくなったら、ぜひショップで手にとってみてください。

既刊の『月岡芳年伝』もショップで購入できます

また、「芸術選書」シリーズは「入門書と専門書のあいだをつなぐ全く新しい選書」というキャッチフレーズを掲げ、1956年に創業の中央公論美術出版が培ってきた専門的「知」と現代の読者との懸け橋となることを目指しているそうです。年に2、3冊のペースで刊行していく予定です。
『明治浮世絵師列伝』は3,850円、『鑑定学への招待 「偽」の実態と「観察」による判別』は3,520円、『月岡芳年伝―幕末と明治のはざまに』は3,960円です。購入は同出版のHP(http://www.chukobi.co.jp/)などで。
(読売新聞デジタルコンテンツ部美術展ナビ編集班 岡本公樹)