【開幕】「お雛さま―岩﨑小彌太邸へようこそ」静嘉堂@丸の内(静嘉堂文庫美術館)で3月26日(日)まで 岩崎家のお雛さまや国宝「曜変天目(稲葉天目)」が共演

「お雛さま―岩﨑小彌太邸へようこそ」が2月18日(土)から3月26日(日)まで静嘉堂@丸の内(静嘉堂文庫美術館)で開催されます。「岩﨑家のお雛さま」や、鳥居坂本邸で雛人形段飾りの背景に飾られた川端玉章筆「墨梅図屏風」などを展示。開幕前の内覧会を取材しました。
お雛さまと「曜変天目」の共演
岩崎家のお雛さま、高さ約3メートルの「墨梅図屏風」、国宝「曜変天目(稲葉天目)」の共演にうっとり。


この壮大なお雛さまは、三菱財閥の4代目当主・岩﨑小彌太(1879~1945年)が妻の孝子のために、京都の人形司・丸平大木人形店に特注したものだそう。子供の姿をかたどった稚児雛で、歯は象牙でつくられ、衣装は皇太子御成婚の設定。制作に3年かかったと推定されています。
紅潮した顔、怒った顔など、いきいきとした表情も見どころ。


お雛さまのほか、楽器や文房具、調度品なども愛らしいです。



「岩崎家のお雛さま」は、昭和4年から20年まで小彌太夫妻の本邸だった鳥居坂本邸(現在、跡地は港区六本木の国際文化会館)の客間で、「墨梅図屏風」の前に飾られていました。本展では、お雛さまのほか、小彌太夫妻の日本画の師でもあった前田青邨の作品など、邸内を彩った名品も紹介します。
小彌太邸の雛祭りを楽しむことができる本展。春の訪れも、一足先に感じられるはずです。

(読売新聞美術展ナビ編集班・美間実沙)
静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅲ「お雛さま―岩﨑小彌太邸へようこそ」 |
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会場:静嘉堂@丸の内(東京都千代田区丸の内2-1-1明治生命館1階) |
会期:2月18日(土)~3月26日(日) |
開館時間:10:00~17:00(金曜は18:00閉館。入館は閉館時間の30分前まで) |
休館日:月曜日 |
観覧料:一般 1,500円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料 *日時指定予約優先(当日券もあり) |
アクセス:地下鉄千代田線二重橋前〈丸の内〉駅 3番出口直結、JR東京駅丸の内南口より徒歩5分 |
詳しくはホームページで https://www.seikado.or.jp/ |