【次回のぶら美】ウィーンが生んだ天才 エゴン・シーレ展 BS日テレで2月21日夜放送

【BS日テレ ぶらぶら美術・博物館】
★第428回 夭折の天才“エゴン・シーレ”展
~28年の生涯で生み出した唯一無二の絵画世界~
★2月21日(火)20時~20時54分 番組ホームページ
今回は、20世紀初頭のウィーンで活躍した画家エゴン・シーレを紹介します。日本では約30年ぶりとなる展覧会です。自らの内面をえぐるような自画像など、型破りな表現を確立、現在も熱烈な支持を集め続けるシーレ。ミュージシャンの故デヴィッド・ボウイや、漫画家の荒木飛呂彦も、シーレからの影響を受けていると言われています。
1890年に生まれ、当時最年少の16歳でウィーン美術アカデミーに合格したシーレは、革新的な芸術運動を先導する画家グスタフ・クリムトと出会った事で、保守的なアカデミーと決別し、独自の絵画表現を探求し始めます。
クリムトの装飾的な画風や、ヨーロッパの様々な近代絵画を吸収したシーレは、やがて人間の内面の苦悩や不安を感じさせる、表現主義的な独自の画風を生み出します。
中でも、熱心に取り組んだ自画像は、28年の短い人生でなんと100点を超えます。忍び寄る戦争の足音の中、シーレが鏡の奥に見つめ続けたものとは、一体何だったのでしょうか。
今回は世界最大のシーレ・コレクションとして知られるウィーンのレオポルド美術館から、約50点の作品が来日。“悲劇の画家”のイメージが強いエゴン・シーレの、知られざる生涯とともに、その独特な絵画世界の魅力を紐解きます。
(美術展ナビ編集班)