神秘的な伝統音楽「声明」公演が国立劇場で2月25日に開催 比叡山延暦寺が日吉大社の神前で行う法要を初公演

「声明」は、僧侶が唱える声楽全般を指す言葉で、法事の時のお経などを耳にしたことがある人も多いでしょう。近年は、この「声明」が音楽芸術としても注目されています。
国立劇場は1966年の開場時に、天台宗の比叡山延暦寺の声明を取り上げて以来、伝統的な音楽芸術として、様々な宗派の声明を公演してきました。2月25日に国立劇場大劇場(東京・半蔵門)で開催される声明公演では、比叡山延暦寺が日吉大社の神前で行う「山王礼拝講」を初上演します。
延暦寺では、年に一度、比叡山の麓にある日吉大社の神前で法要を行っています。日吉大社との関係を深めてきた天台宗の総本山・延暦寺ならではの法要で、現地でしか見ることができず、また、他の天台宗寺院でも行われていません。明治時代の神仏分離以降も行われてきた、非常に珍しく貴重な法要とのことです。
国立劇場の公演では、神前法要ならではの儀式もあわせて、法要全体を再構成します。僧侶一人による独唱の力強さや、たくさんの僧侶による斉唱の圧倒的な荘厳さなど、神秘的な音楽体験にひたることができるでしょう。
(写真はいずれも国立劇場提供)
(読売新聞デジタルコンテンツ部美術展ナビ編集班 岡本公樹)
2月声明公演 比叡山延暦寺の神前法要 日吉大社の山王礼拝講 |
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会場:国立劇場 大劇場 (東京都千代田区隼町4-1) |
日時:2023年2月25日(土) 午後2時開演(午後5時終演予定) |
料金:1等席6,000円(学生4,200円) 2等席 5,000円(学生3,500円) |
問い合わせ:国立劇場チケットセンター 0570-07-9900(午前10時~午後6時、一部IP電話などは03-3230-3000) 詳しくは国立劇場公式サイトへ |