新国立劇場、開場25周年記念公演 人気の『アイーダ』を4月に上演 2月5日からチケット一般発売

新国立劇場「アイーダ」2018年公演より 撮影:寺司正彦

新国立劇場開場25周年記念公演
新国立劇場 2022/2023 シーズンオペラ
ジュゼッペ・ヴェルディ
『アイーダ』
Aida / Giuseppe Verdi
全 4 幕〈イタリア語上演/日本語及び英語字幕付〉
会場:新国立劇場 オペラパレス(東京・初台、京王新線「初台」駅直結)
公演日程:2023 年4月5日(水)18:00/8日(土)14:00/11日(火)14:00/13日(木)14:00/16日(日)14:00
/19日(水)18:00/21日(金)14:00
チケット料金: S:29,700 円 ・ A:24,200 円 ・ B:16,500 円 ・ C:11,000 円 ・ D:5,500 円・ Z:1,650 円
前売り開始:2月5日(日)
詳しくは新国立劇場WEBサイト:https://www.nntt.jac.go.jp/

新国立劇場(東京・初台)といえばこれ抜きでは語れない、という絶大な人気を誇る『アイーダ』が、開場25周年記念の舞台にかえってきます。古代エジプトの戦士ラダメスと敵国エチオピアの王女アイーダの悲恋を描いたヴェルディの祝祭的大作が 5 年ぶりに再演されます。

新国立劇場「アイーダ」2018年公演より 撮影:寺司正彦

ヴェルディの祝祭的大作を豪華絢爛なゼッフィレッリ演出で

映画史・舞台芸術史の巨匠であるゼッフィレッリが、1998 年に新国立劇場開場記念公演として制作した『アイーダ』。粋を極めたプロダクションとして知られます。古代エジプト世界が舞台に蘇り、豪華絢爛な舞台美術がダイナミックに展開します。有名な第 2 幕“凱旋の場”は、総勢 300 名もの出演者が登場する大スペクタクルです。

新国立劇場「アイーダ」2018年公演より 撮影:寺司正彦

『アイーダ』はヴェルディ後期の大作で、スエズ運河開通を記念し建設されたカイロ歌劇場で 1871 年に初演されました。1 ヵ月後のスカラ座公演でも大成功を収め、現在に至るまで世界各地の歌劇場で高い人気を誇る演目です。物語は、古代エジプトの戦士ラダメスと、敵国エチオピアの王女アイーダの一途な愛を描きます。

幕開けからラダメスのアリア「清きアイーダ」や、アイーダの「勝ちて帰れ」、「凱旋行進曲」と名曲が続き、後半では恋人たちの愛、父娘の想い、誇り、嫉妬など心理的葛藤が描かれます。最終場のアイーダとラダメスの二重唱「運命の岩がとざされた」では、二人の愛が昇華する清らかな音楽が響きます。

新国立劇場「アイーダ」2018年公演より 撮影:寺司正彦

スター歌手の競演

指揮にはメトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座などの著名歌劇場で活躍するカルロ・リッツィが登場。アイーダ役に日本のファンも多い名ソプラノのセレーナ・ファルノッキア、ラダメスに世界最高峰のテノール、ロベルト・アロニカが出演するなど贅沢なキャストです。

左上からカルロ・リッツィ(指揮)、 セレーナ・ファルノッキア(アイーダ)、 ロベルト・アロニカ(ラダメス)、 アイリーン・ロバーツ(アムネリス)、左下から須藤慎吾(アモナズロ)、 妻屋秀和(ランフィス)、村上敏明(伝令)、 伊藤貴之(エジプト国王)

2023 年は作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)生誕 210 年で、演出家フランコ・ゼッフィレッリ(1923-2019)生誕 100 年という記念の年。特別な節目の公演は、オペラファンのみならず、初めてオペラを観る、という方にもおすすめです。

(美術展ナビ編集班 岡部匡志)