【プレビュー】「尾張徳川家の雛まつり」徳川美術館で2月4日から 名古屋の春を告げる恒例の特別展

徳川美術館(名古屋市)で恒例の特別展「尾張徳川家の雛まつり」が2月4日から4月2日まで開かれます。江戸時代の御三家筆頭・尾張徳川家の姫君のための有職雛や、婚礼調度品のミニチュア雛道具が華やかに飾られます。

明治時代以降の尾張徳川家3世代(19〜21代夫人)の雛段飾りは、約35年前に徳川美術館で飾られるようになる以前は、この規模で家の中で飾られていたそうです。うさぎ年の今年は、徳川家康がうさぎ柄の羽織を着ていたことにもちなみ、うさぎの毛づくり人形が展示されますので、ぜひ探してみてください。


企画展「読み解き 近世の書状」
家康をはじめとする近世に生きた人びとの書状をとりあげて展示し、興味深い逸話や書き手の人柄、人間関係などを紹介する企画展「読み解き 近世の書状」も同時開催されます。織田信長が秀吉のことを「はげねずみ」と呼ぶ、歴史ファンにはおなじみの書状も展示されます。

また、名品コレクション展示室(常設展)では、利休忌にあわせて「泪の茶杓」が今年も2月18日(土)~28日(火)、特別公開されます。豊臣秀吉に切腹を命ぜられた千利休が、自ら削って最後の茶会に用い、のちに古田織部に与えられた、と伝えられる茶杓です。

(読売新聞デジタルコンテンツ部美術展ナビ編集班 岡本公樹)
特別展「尾張徳川家の雛まつり」 企画展「読み解き 近世の書状」 |
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会場:徳川美術館・名古屋市蓬左文庫(名古屋市東区徳川町1017) |
会期:2023年2月4日(土)~4月2日(日) |
開館時間:午前10時~午後5時 (入館は午後4時半まで) |
休館日:月曜日 |
観覧料:一般 1,400円・高大生 700円・小中生500円 ※土曜日は高校生以下無料 |
詳しくは、徳川美術館のホームページへ |