【プレビュー】特別展「東福寺」東京国立博物館で3月7日から 京都国立博物館で10月7日から 京都を代表する禅寺 初の展覧会

(中)第1号幅 ※展示期間 東京会場:3月7日〜3月27日 京都会場:10月7日〜10月22日
(右)第20号幅 ※展示期間 東京会場:3月28日〜4月16日 京都会場:10月24日〜11月5日
(左)第40号幅 ※展示期間 東京会場:4月18日〜5月7日 京都会場:11月21日〜12月3日
新緑や紅葉の名所として知られる東福寺は、京都を代表する禅寺のひとつです。東福寺の寺宝をまとめて紹介する初めての機会となる特別展「東福寺」が東京国立博物館で3月7日から5月7日まで、京都国立博物館で10月7日から12月3日までそれぞれ開催されます。江戸時代までは雪舟と並び称された絵仏師・吉山明兆(1352~1431年)による記念碑的大作「五百羅漢図」(重要文化財)現存47幅を修理後、初公開するほか、大陸との交流を通して花開いた禅宗文化の全容を幅広く紹介します。
東福寺とは?

東福寺(京都市東山区)は、鎌倉時代前期に摂政・関白を務めた九条道家が、奈良の東大寺と興福寺を合わせたような大寺院の創建を発願し、開山として円爾(聖一国師)を招いて建立した禅宗寺院です。


※展示期間 東京会場:3月7日〜4月9日 京都会場:10月7日〜10月22日

「無準師範像」(国宝)、張即之筆「禅院額字幷牌字のうち方丈」(国宝)、「太平御覧」(国宝)をはじめ、建造物や彫刻・絵画・書跡など禅宗文化を物語る特色ある文化財が伝わります。
伝説の絵仏師・明兆
東福寺に所属した絵仏師・明兆は、巨大な伽藍にふさわしい大画面の作品を、冴えわたる水墨の技と鮮やかな極彩色で描きました。「白衣観音図」(重要文化財)は高さ約3メートル26センチと規格外のスケールです。

伸びやかな筆さばきが印象的な、画業円熟期の傑作「達磨・蝦蟇鉄拐図」(重要文化財)も展示されます。

巨大伽藍の禅宗文化の全容
運慶の作風と近似する修理後初公開の多聞天立像や2メートルをこえる旧本尊の巨大な左手などを通じて、東福寺の日本文化における意義とその魅力に触れることができるでしょう。

※東京・京都会場とも通期展示



※展示期間 東京会場:4月11日~5月7日 京都会場:11月7日~12月3日

※展示期間 東京会場:3月7日~4月2日 京都会場:10月7日~11月5日


※東京・京都会場とも通期展示
新緑と紅葉で有名な東福寺
特別展「東福寺」 |
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東京会場:東京国立博物館 平成館 |
会期:2023年3月7日(火)~5月7日(日) |
開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで |
休館日:月曜日 ※ただし、3月27日(月)と5月1日(月)は開館 |
観覧料:一般2,100円(1,900円)大学生1,300円(1,100円)高校生900円(700円)中学生以下無料 *( )は前売券、2月1日(水)から3月6日(月)まで販売 |
アクセス:JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分 |
問い合わせは050-5541-8600(ハローダイヤル)へ |
京都会場:京都国立博物館 平成知新館 |
会期:2023年10月7日(土)~12月3日(日) |
開館時間:未定 |
観覧料:未定 |
問い合わせは075-525-2473(テレホンサービス)へ |
詳しくは、展覧会の公式サイト https://tofukuji2023.jp/ |
(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)