芸術新潮2月号は約30年ぶりの大規模展で注目の「エゴン・シーレ」特集

芸術新潮2023年2月号が1月25日(水)に刊行されました。特集は「エゴン・シーレ 青春、赤裸々、世紀末」。1月26日に東京都美術館で開幕する「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ天才」で、今とても注目されている作家です。



担当した編集部の伊熊泰子さんは
「シーレ作品には、ヌードや裸の男女の絡みが多く、エロい画家だと思っていましたが、特集を編集して、じつは決してエロくないということがわかりました。エロいのはやっぱりクリムトで、彼の作品に感じられる視線は、明らかに女好きなおじさんのそれ。

シーレはクリムトの強い影響のもとに出発しますが、その視線の質はクリムトとは全く異なります。シーレは男女差別をしないというか、対象が男でも女でも人間の身体に向けるまなざしに差がないんです。

きれいに描こうという意識はまるでなく、イケメンだったにもかかわらず、自分のことも毛むくじゃらの熊みたいに描いている。19世紀までの人体表現とは全く異なる、ベーコンやジャコメッティに代表されるような20世紀的な人間身体の表象にさきがける画家だったんだって改めて感じました。
東京都美術館で開催されるシーレ展は、日本では約30年ぶりの大規模展で、代表作もかなり含まれています。絵画好きは絶対見に行った方がいいですよ」
と話しています。

第2特集は、府中市美術館で2月26日まで回顧展が開催されている「諏訪敦」。


2月8日からサントリー美術館で始まる「没後190年 木米」展の予習にぴったりの「文人・木米とはだれか」も必読です。


定価1500円。購入は、書店や芸術新潮のサイトから各インターネット書店で。
(読売新聞デジタルコンテンツ部美術展ナビ編集班 岡本公樹)