広島市現代美術館  3月18日のリニューアルオープンに先立ち建物公開 黒川紀章の意匠を受け継ぎ

明るいエントランス

2年3か月にわたる大規模改修工事を終え、3月18日(土)にリニューアルオープンする広島市現代美術館。1月19日、お披露目の記者会見と建物公開が行われました。同美術館は市内を見渡す比治山(ひじやま)公園内にあり、市中心部にありながら緑豊かな環境にあります。

公立館では国内初の現代美術を専門とする美術館として1989年に開館。黒川紀章氏の代表作として知られる名建築です。改修ではその意匠を大切にしつつ、傷んだ部分の機能回復と、時代の変化に応じたヴァージョンアップが図られました。

手前のガラス張りの箇所は増築された部分で、多目的スペースやカフェになります

同館の象徴ともいえるアプローチプラザ。1箇所だけ開いてる方向に広島の爆心地があります。足元の被曝石も以前のまま。寺口淳治館長は「この建物は美術館で最も大きく、最も高価な作品のひとつ。この建物を残せたことは重要です」と話していました。

切れている方向が爆心地で、原爆ドームや広島平和記念資料館などが位置している。
寺口館長
色が変わっているところが被曝石

もちろん進化もしています。公衆電話ブースがディスプレイに。建物の形を生かしたピクトグラムが可愛くてステキです。多目的スペースなどが増築されました。

公衆電話が置いてあったスペースがディスプレイに。「見られる場所」に変身しました。

ピクトグラムの形は美術館の建物の形を元にデザインされたもの
新しく作られた多目的スペース

広島市現代美術館では3月18日(土)、リニューアル記念特別展「Before/After」が開幕します。 様々な「まえ」と「あと」の現象や状況に着目。同館のコレクションを中心に、人気作家による新作を織り交ぜた構成です。歴史的な重要建築と意欲的な作品を体感できます。ぜひ広島へ!リニューアル記念特別展について詳しくは下記のプレビュー記事をご覧ください。

(美術展ナビ編集班 岡部匡志)