パナソニック汐留美術館の2023年度(4月~3月)の展覧会スケジュール発表

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開館20周年を迎えるパナソニック汐留美術館(東京・新橋)の2023年度(4月~2024年3月)の展覧会スケジュールが発表されました。現在、リニューアルのため休館中で4月8日から再開館する同館では、同館が優品を所蔵するジョルジュ・ルオーの回顧展や、コスチュームジュエリー展などが開催されます。

開館20周年記念展「ジョルジュ・ルオー ― かたち、色、ハーモニー ―」 4月8日(土)~ 6月25日(日)

ジョルジュ・ルオー《二人組(二兄弟)》1948年 油彩 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館 Photo © Centre Pompidou,MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / Christian Bahier / Philippe Migeat /distributed by AMF

主に20 世紀前半のフランスで活躍した画家ジョルジュ・ルオー(1871~1958年)。宗教的主題や、晩年の輝くような色彩で描かれた油彩画は、多くの人を魅了し続けています。本展は、当館開館20周年を記念するルオーの本格的な回顧展です。ルオーが、自身の芸術を語るのに繰り返し用いたことば「かたち、色、ハーモニー」をキーワードに、同時代の芸術や二つの大戦との関係にも触れながら、ルオー作品の装飾的な造形の魅力に迫ります。

開館20周年記念展「中川 衛 美しき金工とデザイン」7月15日(土)~ 9月18日(月・祝)

中川衛《象嵌朧銀花器「NY. 7:00 o’clock」》 2022年 個人蔵

パナソニック出身デザイナーで、金沢を拠点に活動する金工作家・重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)の中川衛(1947年~)を紹介します。中川が追求する象嵌(ぞうがん)技法の初期から現在までの金工作品を辿るとともに、プロダクトデザイナー時代の仕事、金工の道に進む原点となった加賀象嵌の名品、次世代作品まで、作品と資料を合わせて約100点により、中川の創作に息づくデザインの精神と、伝統技法の継承を目指すさまざまな取り組みを見つめます。

開館20周年記念展「コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、スキャパレッリ、ディオール 小瀧千佐子コレクションより」10月 7日(土)~12月17日(日)

ポール・ポワレ《夜会用マスク、ブレスレット「深海」》 1919年 メタリックチュールにガラスビーズとクリスタルビーズで刺繍[製作:マドレーヌ・パニゾン]

20世紀はじめ、ポール・ポワレが嚆矢となり、シャネルによって広く普及したコスチュームジュエリー。宝石や貴金属といった素材の既成概念から解放され、優れたデザインや衣服との組合せの魅力によりパリのモード界では不可欠の要素となり、やがてアメリカへも伝わりました。本展はコスチュームジュエリーの展開を包括的にご紹介する日本初の展覧会です。国内随一のコレクションから、400点を超える作例をご紹介するとともに、各デザイナーが生み出したそれぞれの様式美を探ります。

開館20周年記念展/帝国ホテル2代目本館100周年「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」2024年1月11日(木)~3月10日(日)

フランク・ロイド・ライト《大バグダッド計画案 鳥瞰透視図》 1957年 コロンビア大学エイヴリー建築美術図書館 フランク・ロイド・ライト財団アーカイヴズ蔵 © The Frank Lloyd Wright Foundation Archives (The Museum of Modern Art | Avery Architectural & Fine Arts Library, Columbia University, New York)

フランク・ロイド・ライト(1867~1959年)は、落水荘やグッゲンハイム美術館の設計で知られるアメリカ近代建築の巨匠です。彼のアーカイヴの近年の研究成果は、芸術、建築、デザインから著述、造園、教育、技術革新、都市計画に至る視野の広さを照らし出し、新たな全体像を結びつつあります。旅の中で世界の風景や文化をつなぐ情熱からデザインを創出したライトは、東京の帝国ホテル(1923年竣工)でグローバル・アーキテクトの地位を確立。その未来への提言を精緻で華麗なドローイングにご覧いただきます。