京都市京セラ美術館がクラウドファンディングに挑戦中 3月開催予定の自主企画展「跳躍するつくり手たち」への支援を訴え

京都市京セラ美術館

京都市京セラ美術館では、3月に開催予定の特別展「跳躍するつくり手たち人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー」の制作費に充てるため、クラウドファンディングに挑戦している。「作家や作品の一般的な知名度にかかわらず、自主企画展で世の中に紹介していくことも美術館の大切な使命。自治体の財政難とともに文化芸術の予算は年々縮小されており、応援していただければ」と呼びかけている。 

特別展「跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー」のキービジュアル

特別展は、1970年代、80年代生まれを中心とした20人・チームが参加する。同館事業企画推進室の土屋隆英さんは、「地球環境や社会のあり方が見直され、人工知能(AI)などテクノロジーが進歩を続ける今だからこそ、人間ができることへの注目も集まっている。現在の立ち位置から果敢にジャンプし、新たな視点を示す『先見の明を持った人たち』の作品から、コロナ禍の先の未来を生きるためのさまざまな答えを探ってみたい」と企画のねらいを説明する。 

TAKT PROJECT《glow ⇄ grow: globe》2019年 Photo: Takumi Ota(参考作品)

未来の生活のあり方を探る作品や、歴史と伝統を継承しつつ「日常で使われるものの命を100年先につなぐためにいま何をなすべきか」をテーマにした取り組みなど。監修は「21_21 DESIGN SIGHT」(東京都港区)のアソシエイトディレクターを務める川上典李子さんで、「本展で紹介するのは、跳躍するかのように全身で世界の動きをとらえる気鋭の20作家(組)が放つ、現在形のメッセージです。彼らの視点や制作の姿勢をヒントに、どのような時代にあっても思索とともに次を探ってきたひとの創造の力を考えてみたいと思います」とメッセージを寄せている。 

細尾真孝 + 平川紀道 + 巴山竜来《QUASICRYSTAL―コードによる織物の探求》2020–21年 Photo: KOTARO TANAKA © HOSOO(参考作品)

今回のクラウドファンディングの目標金額は300万円で、受け付けは1月31日まで。展覧会の招待券のほか、手ぬぐいやTシャツなどのオリジナルグッズ、支援者限定ギャラリートークなどの返礼品が用意されている。 

 詳細はウェブサイト(https://readyfor.jp/projects/Visionaries)で。展覧会ホームページはこちら→https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20230309-20230604 

 <開催概要>
会期 3月9日(木)~6月4日(日) 
休館日 月曜日(祝日の場合は開館) 
会場 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ 
観覧料 一般1800円、大学・専門学校生1500円、高校・中学生1100円、小学生600円、未就学児無料 
出品作家 ※50音順 

    1. 石塚源太(美術家
    2. 井上隆夫(アーティスト
    3. 岩崎貴宏(アーティスト)
    4. A-POC ABLE ISSEY MIYAKE(宮前義之率いるエンジニアリングチーム)
    5. GO ON (細尾真孝、八木隆裕、中川周士、松林豊斎、辻 徹、小菅達之)
    6. 佐野文彦(建築家/美術家)
    7. 髙橋賢悟(美術家)
    8. TAKT PROJECT(吉泉 聡を代表とするデザインスタジオ)
    9. 田上真也(陶芸作家)
    10. 田村奈穂(デザイナー)
    11. 津守秀憲(ガラス造形作家)
    12. 中川周士(木⼯職人)
    13. 西中千人(ガラス造形作家)
    14. 長谷川寛示(彫刻家)
    15. 長谷川 絢(美術家)
    16. 林 響太朗(映像監督/写真家)
    17. 細尾真孝(クリエイティブ・ディレクター)+ 平川紀道(アーティスト)+ 巴山竜来(数学者)
    18. 目[](荒神明香、南川憲二、増井宏文を中心に構成される現代アートチーム)
    19. 八木隆裕(開化堂ディレクター)+ 石橋 素・柳澤知明(ライゾマティクス)+ 三田真一(クリエイティブ・ディレクター)
    20. 横山隆平(写真家)

(美術展ナビ編集班)