【プレビュー】アニメーション展覧会の新しいあり方を楽しむ 「ONI展」 PLAY! MUSEUMで1月21日開幕

トンコハウス・堤大介の「ONI展」 |
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会場:PLAY! MUSEUM(東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3 棟 2F) |
会期:2023年1月21日(土)~4月2日(日) |
アクセス:JR立川駅北口・多摩モノレール立川北駅北口より徒歩約10分 |
開館時間:10:00~17:00(土日祝は18:00まで/入場は閉館の30分前まで) |
入場料(税込):一般 1,800円 、大学生1,200円、高校生 1,000円、中・小学生 600円、未就学児無料 〇割引制度あり(立川市在住・在学者、障害者など) |
※会期中無休(3月5日㊐を除く) ※当日券で入場できます。休日および混雑が予想される日は事前決済の日付指定券(オンラインチケット)がおすすめです。詳細はhttps://play2020.jp/へ。 |
注目の「トンコハウス」の最新作をリアルに
アメリカのアニメーションスタジオ「トンコハウス」が制作し、昨年秋にNetflixオリジナル作品として公開され、注目を集める長編アニメーション『ONI ~ 神々山のおなり』をテーマにした展覧会です。同作は全4話(計154分)の3DCGアニメーション。古くから日本で描かれてきた「鬼」を題材に、森に暮らすユーモラスな妖怪や神々たちが、誰の心にも潜む恐れと向き合いながら成長するストーリーです。「トンコハウス」はピクサー出身の堤大介とロバート・コンドウが率いるスタジオ。デビュー作『ダム・キーパー』(2014)がアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされるなど、その実力は世界的に高く評価されています。




「和」のテイストで作品世界に没入
本展では、イマジネーション豊かな『ONI』の世界を、空間演出で感じる新しいエンタテインメント体験を提供します。「PLAY! MUSUEM」の大きな空間を歩きながら、複数のスクリーンと自然を感じる音響を通じて、作品の世界に飛び込んだような没入感を体験します。手漉きの和紙スクリーンに映像を投影し、和紙と竹ひごでつくられた提灯が会場のあちこちを照らします。鬼や妖怪のお面、大きな凧などが展示され、リアルな異空間を作り上げます。



お面や凧は、国内有数の民俗資料コレクションを所有する武蔵野美術大学 美術館・図書館 民俗資料館の協力を仰ぎ、展示します。

ハリウッドの映像作りも見られる
『ONI』のストーリーが生まれるきっかけから完成まで、ハリウッド発の本格3DCGアニメーションが生み出される制作過程を紹介します。


グッズも充実
『ONI』のキャラクターやトンコハウスのメッセージをあしらったアイテムなど、関連グッズも充実しています。



PLAY! CAFE では『ONI』のストーリーを感じられるメニューが勢ぞろい。


PLAY! PARK では『ONI』の世界を感じるあそびを、遊具やワークショップ、 ライブイベントを通して開催します。

堤大介氏からのメッセージ

『以前アメリカの有名な雑誌で、「日本に旅するなら必ず行くべき美術館の一つ」としてPLAY! MUSEUMがリストされていました。その記事を読んでからトンコハウスの中でも話題になっていたPLAY!さんから「ONI展」のお話をいただくことになるなんて夢にも思いませんでした。ご提案いただいた展覧会の内容も、想像していたものよりも、夢があり、斬新で新しい。家でコンテンツを消費する時代の中、この展覧会はこの「場」でしか体感できないはず』
<堤大介氏のプロフィール>東京都出身。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒業。ルーカス・ラーニング、ブルー・スカイ・スタジオなどで『アイスエイジ』や『ロボッツ』などのコンセプトアートを担当。2007年ピクサーに招聘されアートディレクターとして『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』などを手がける。2014年7月ピクサーを去りトンコハウスを設立。初監督作品『ダム・キーパー』は2015年米アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネート。2021年には日本人として初めて米アニー賞のジューン・フォレイ賞を受賞。一冊のスケッチブックに71人の著名なアーティストが一枚ずつ絵を描き、手渡しで世界中を巡るというプロジェクト『スケッチトラベル』の発案者でもある。
(美術展ナビ編集班 岡部匡志)