「楽器の木」展 ヤマハ銀座店 木材資源のサステナビリティについて考える

未利用材を使って制作したアップサイクリングギター

ヤマハ銀座展(東京・銀座)では、楽器作りに欠かせない「木」について知ってもらおうと「楽器の木」展を開催しています。

普段、何気なく見ている楽器。展示を通じてピアノやヴァイオリンをはじめ、大半のものは木を主要な材料としていることに改めて気づかされます。ピアノはおよそ8000の部品から組み立てられており、その約8割は木から作られているそうです。

それぞれの役割に応じて多くの種類の木から部品が作られます。ほとんどが海外から調達されており、育成に長い年月が必要な希少材も多く、昨今の気候変動などの影響も受けています。

展示では木から楽器を制作する過程や、希少木材に代わる素材の開発、植林などの環境保全の取り組みなどを紹介しています。

木材の加工の過程で、楽器に使えなかった材料や端材が出ます。これら「未利用材」を有効活用したのが、展示の目玉の「アップサイクリングギター」です。中にはこれまでギターにはあまり使われなかった木材も含まれていますが、材料をリサイクルだけにとどまらず、それぞれの材料を生かして高い品質の楽器を作るチャレンジの一環です。

ヤマハ銀座店1階の「ブランド体験エリア」の一部を使ったコンパクトな展示ですが、楽器にとって欠かせない木材が有限資源であることや、持続可能な未来を構想することの大切さを知るきっかけにもなる興味深い内容です。銀座にお立ち寄りの際、足を運んでみてはいかがでしょう。3期に分けて再来年の2024年春まで開かれています。フェイズごとに内容が入れ替わります。

<「楽器の木」展>
会場:ヤマハ銀座店(東京都中央区銀座7‐9‐14)
Phase1. 2022年12月7日(水)~2023年5月29日(月)
営業時間:11:00~18:30
定休日:毎週火曜日(祝日の場合は営業)、12月31日~1月3日は年末年始休業
Phase2.2023年6月頃~2023年11月頃
Phase3.2023年12月頃~2024年5月頃
詳しくはヤマハ銀座店ホームページ(https://www.yamahamusic.jp/shop/ginza/experience_area/event/detail?id=3111
(美術展ナビ編集班 岡部匡志)