週末いきたい もうすぐクライマックス 鎌倉時代を味わえる展覧会・美術展

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」はいよいよクライマックスが近づいています。週末は、鎌倉時代に関連する展覧会や美術展で思いを馳せて見ては?
11月27日まで「運慶 鎌倉幕府と三浦一族」神奈川県立金沢文庫
運慶800年遠忌記念特別展「運慶 鎌倉幕府と三浦一族」は神奈川県立金沢文庫(横浜市)で11月27日(日)まで。神奈川県立金沢文庫は、北条義時の孫、実時が称名寺境内に設立した文庫で、昭和5年(1930)から公開図書館となっています。
展覧会では、運慶と北条氏の関係を浮かび上がらせる史料、和田義盛夫妻が発願した仏像、三浦義村に宛てて北条時政が書いた「平六」と書かれた書状などを通じて、リアルな鎌倉時代をたどることができます。実朝が無事に成長することを願い、そのうち1体が実朝に模して作られた可能性がある十二神将立像を見ると、ドラマのシーンがよみがえって来る人も多いでしょう。横須賀美術館での展示からプラス(参考出品)された展示品もあり、より運慶と鎌倉武士の関係を理解することができました。


12月4日まで 「西行―語り継がれる漂泊の歌詠み」 五島美術館
平清盛と同年代の北面の武士だったのが西行です。漂泊の生き方を選んだ僧侶は、鎌倉時代へと移る時代をどのように見つめたのでしょうか。特別展「西行―語り継がれる漂泊の歌詠み」は五島美術館(東京・世田谷)で12月4日まで。
「川本喜八郎 人形ギャラリー」 渋谷ヒカリエ 27日から新展示
往年のNHK人形劇の名作「平家物語」の再放送も話題になりました。源氏や平氏の人々、御家人らを巧みに描いたこの「平家物語」や、中国の「三国志」などの人形美術を担当した川本喜八郎さん(1925~2010年)の作品は、東京の渋谷ヒカリエにある「川本喜八郎 人形ギャラリー」で、無料で見ることができます。11月26日(土)まで展示替えのため休館し、11月27日(日)からは平家物語の「第一部 青雲」と、三国志の「三国鼎立」をテーマにした新展示が始まります。詳しくは渋谷区公式サイトの同ギャラリーのページ(https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/bunka/kihachiro_gallery/index.html)をごらんください。
12月21日まで 特別展「北条氏展」鎌倉国宝館
鶴岡八幡宮の境内にある鎌倉市「鎌倉国宝館」では、今年4期にわけて特別展「北条氏展」が開催されてきました。11月8日~12月21日までは最後の第4期「北条義時の子どもたち」です。
・展覧会HP
(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)