【開幕】「美をつむぐ源氏物語-めぐり逢ひける えには深しな-」 東京都美術館で来年1月6日まで 新感覚の「源氏物語展」

石踊達哉氏が手掛けた作品の数々。瀬戸内寂聴氏が現代語訳した『源氏物語』の装幀画

東京都美術館(東京・上野)で11月19日(土)に開幕した「美をつむぐ源氏物語−めぐり逢ひける えには深しな−」展。前日に開催された内覧会を取材しました。7人の現代作家が源氏の世界を表現しています。

手前:玉田恭子《紫之にき》2019年 作家蔵
鷹野理芳《生々流転Ⅱ~響~54帖・贈答歌「桐壺の巻から夢浮橋の巻」まで》2022年 作家蔵
左:青木寿恵《パリの若紫》制作年不詳 寿恵更紗ミュージアム蔵
右:青木寿恵《源氏物語》1976年 寿恵更紗ミュージアム蔵

絵画、書、染色、ガラス工芸と多彩なジャンルからハッとさせる創意が次々と。紫式部が筆を取ってから1000年の月日が経過しても、「美の源泉」としての源氏の魅力にいささかのかげりも感じられません。

1000年の源氏物語との新たな「えに」(縁)を結ぶ

左:渡邊裕公《千年之恋~源氏物語~》2016年 作家蔵

作品との新たな「えに(縁)」を結びに、上野までお出かけしてはいかがでしょう。同時開催の「源氏物語と江戸文化」も楽しいです。

柳亭種彦/著、歌川国貞(初代)/画《偐紫田舎源氏》江戸東京博物館蔵

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

上野アーティストプロジェクト2022「美をつむぐ源氏物語―めぐり逢ひける えには深しな―」
会場:東京都美術館(上野公園) ギャラリーA・C
会期:2022年11月19日(土)~2023年1月6日(金)
休室日:11月21日(月)、12月5日(月)、19日(月)、29日(木)~2023年1月3日(火)
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
夜間開室:11月25日(金)、12月2日(金)、9日(金)、16日(金)、23日(金)は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
観覧料:一般 500円 / 65歳以上 300円
※学生以下は無料 ※特別展「展覧会 岡本太郎」のチケット提示にて入場無料
詳しくは同館の展覧会サイト