【BOOKS】国宝すべての一覧や仏像・刀剣の部位名など付録が充実!美術ファンにも便利な「歴史手帳2023」

歴史専門の出版社・吉川弘文館が毎年出している「歴史手帳」は、その名の通り歴史に特化した手帳です。手帳のおよそ半分を占める〈歴史百科〉(176ページ)は、歴史ファンだけでなく、アート好きな方たちにとっても、非常に役立つ内容です。同社営業部の担当者に、アートファン向けの使い方を聞きました。
アートファン向けの使い方は?

「美術館や博物館では、作品のキャプションボードに制作年や作者の生没年が記されています。「世界史・日本史重要年表(〈歴史百科〉の2ページから)」を開くと、それが何時代なのかすぐに分かります。世界史と日本史年表が見開きになっているので、外国の美術品を見ながら「日本はこのとき〇〇時代か」などと思いを馳せることができるのも楽しいです。

また、東京国立博物館所蔵の国宝「古今和歌集 元永本」のように作品名に和年号がついていることがあります。「元永」っていつ?となりませんか。そんなときは「日本年号索引(同40・41ページ)」の出番です。50音順で並んでいるので、調べたい年号が西暦何年なのかすぐに分かります。
35ページで国宝すべてを一覧に

「文化施設一覧(同94~105ページ)」は、都道府県別に美術館や博物館・歴史館・文書館などの住所と電話番号が載っています。旅先でふらっと美術館に行きたくなったときにすぐに調べられて便利です。
「国宝・史跡一覧(同106~140ページ)」で国宝がどこに保管されているかを見るのも楽しいです。”推し国宝”の所在地を確認してみませんか?
刀剣、仏像、城 図解も豊富

ほかには梵字の解説や仏像の部分名称、刀剣や刃文の種類などの図解が載っているので、出先でちょっと調べたいときに便利です。巻末の「度量衡換算表」も「1寸・1インチは何センチ?」などすぐに知ることができて地味に役立ちます。
歴史手帳2023年版を片手に、芸術鑑賞をより深く楽しんでいただければとても嬉しいです」
と話していました。
「歴史手帳2023」は1320円。購入は書店や吉川弘文館のHPから各インターネット書店で。

(読売新聞美術展ナビ編集班)