【プレビュー】古今伝授の太刀 名物庖丁正宗 歌仙兼定 「揃い踏み 細川の名刀たち―永青文庫の国宝登場―」永青文庫で来年1月14日から

刀の手入れをする細川護立

揃い踏み 細川の名刀たち―永青文庫の国宝登場―
会場:永青文庫(東京都文京区目白台1-1-1)
会期:2023年1月14日(土)~5月7日(日)
休館日:月曜日
入館料:一般 1300円、大高生 800円
アクセス:JR目白駅・副都心線雑司が谷駅よりバス「目白台三丁目」下車徒歩5分、有楽町線江戸川橋駅より徒歩15分、東西線早稲田駅より徒歩15分など
オンラインによる日時指定予約制。12月1日(木)10:00から予約開始
予約無しの来館は時間枠の定員に空きがある場合に限り入館可能
詳しくは永青文庫のHP(https://www.eiseibunko.com/)へ

全ての国宝・重要文化財の刀剣が勢ぞろい

「揃い踏み 細川の名刀たち―永青文庫の国宝登場―」が永青文庫で、2023 年1月14日(土)から5月7日(日)まで開催されます。稀代の刀剣コレクターとしても知られる永青文庫の設立者・細川護立のコレクションから、約8年ぶりに国宝の刀、全4口が勢ぞろい。また、重要文化財、重要美術品の刀剣・刀装金具もすべて公開されます。

「古今伝授の太刀」や「名物庖丁正宗」「歌仙兼定」 蒐集にまつわるエピソードも

国宝「太刀 銘 豊後国行平作(古今伝授の太刀)」平安~鎌倉時代(12~13世紀)永青文庫蔵
国宝「短刀 無銘正宗(名物庖丁正宗)」鎌倉時代(14世紀)永青文庫蔵

 

「刀 銘 濃州関住兼定作(歌仙兼定)」室町時代(16世紀)永青文庫蔵

近年、ゲームなどを通じて人気を集めている細川家ゆかりの刀剣「古今伝授の太刀」「名物庖丁正宗」「歌仙兼定」など、細川護立の確かな眼によって集められた名刀を蒐集にまつわるエピソードとともに紹介します。

国宝「刀 金象嵌銘 光忠 光徳(花押)生駒讃岐守所持(生駒光忠)」鎌倉時代(13世紀)永青文庫蔵
国宝「短刀 銘 則重(日本一則重)」鎌倉時代(13世紀)永青文庫蔵

肥後金工の名品たち

江戸時代、細川家が治めた熊本で発展した鐔などの刀装金具は肥後金工と呼ばれ、個性的な刀装金具が生み出されました。本展では、精緻な透彫と象嵌を駆使した林派初代・又七の鐔や、西垣派二代・永久による雅趣あふれる鐔など、肥後金工を代表する護立自慢の品が紹介されます。

重要美術品 林又七「桜九曜紋透鐔」 江戸時代(17世紀) 永青文庫蔵
重要美術品 西垣永久「田毎の月図鐔」 江戸時代(18世紀) 永青文庫蔵

格調高い「家彫」と自由な「町彫」

室町時代の祐乗に始まり、足利将軍家や織田信長、豊臣秀吉、徳川将軍家といった為政者の抱工として、幕末まで三所物(刀の外装に付ける小柄・笄・目貫)を中心に手掛けた金工師の家系である後藤家。後藤家の手掛ける刀装金具は、赤銅の黒色の地板に文様を金で立体的に表し、格調高く、品格を備えています。その作風は「家彫」と呼ばれ、武家において珍重されました。

重要美術品「猿猴捉月図三所物」目貫・笄:後藤乗真、室町時代(16世紀)/小柄:後藤通乗、宝永7年(1710) 永青文庫蔵

一方、市井で活躍した在野の金工は「町彫」と呼ばれました。町彫は自由な立場から、多種多様な材質、巧みな構図取り、新たな彫法などを取り入れた作品を生み出しました。

土屋安親「雨下猛虎図揃金具」 江戸時代(18世紀) 永青文庫蔵

動物や物語モチーフなど、様々な意匠が楽しい三所物も紹介されます。小さな世界にほどこされた繊細な技を楽しむことができるでしょう。

「刀剣乱舞ONLINE 」とのコラボも

2016 年の「歌仙兼定登場」展以来となる人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボも決定。永青文庫周辺のスポットをめぐるスタンプラリーや、肥後細川庭園 、 ホテル椿山荘東京 、 東京シティアイ( KITTE)でのパネル展示のほか、肥後細川庭園でコラボ限定オリジナルグッズの販売などが予定されています。

(読売新聞デジタルコンテンツ部)