【開幕】「将軍家の襖絵―屏風絵でよみがえる室町の華―」根津美術館で12月4日まで

《四季山水図屏風 》天章周文[伝] 6曲1双 室町時代 16世紀 白鶴美術館蔵 展示期間:11/3-11/20

特別展 将軍家の襖絵―屏風絵でよみがえる室町の華―
会期:2022年11月3日(木・祝)〜12月4日(日)
会場:根津美術館 (東京都港区南青山6-5-1)
開館時間:10:00〜17:00 (最終入場時間 16:30)
観覧料: 一般 1,500円/学生 1,200円/中学生以下は無料
※オンラインでの日時指定予約が必要です。
休館日:月曜日
アクセス:地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅下車、徒歩約10分
詳しくは同館の展覧会HPへ。

能や狂言、生け花など、現代の日本文化の原点ともいえる室町文化。その室町文化の中心にあったのが、京都の室町幕府・足利将軍邸です。なかでも、人々が集まって能や狂言を鑑賞し、茶会などを催した建物「会所」は、室町文化の象徴ともいえます。

会所の襖は、将軍家の御用絵師である周文しゅうぶんや狩野正信など、当代を代表する画家の絵で彩られましたが、これらの襖絵はすべて失われてしまいました。当時の様子を「屏風絵」でよみがえらせるのが本展の目的です。文献資料から将軍家の襖絵で用いられた画題を紐解き、その画題で描かれた屏風絵を一堂に展示。

屏風絵以外にも、ウズラが描かれた国宝の「鶉図」(李安忠[伝]、中国・南宋時代 12~13世紀、展示期間:11/3~11/20)や重要文化財「竹雀図」(牧谿[伝]、中国・元時代 13世紀、展示期間:11/22~12/4)など、根津美術館が所蔵する名品が並ぶ会場で、室町将軍が楽しんだ美の世界を想像することができるでしょう。

《四季山水図屏風 》伝 天章周文 室町時代 16世紀 白鶴美術館  展示期間:11/3-11/20
《韃靼人狩猟図屏風》式部輝忠 室町時代 16世紀 文化庁蔵
《四季花鳥図屏風》狩野松栄 室町時代 16世紀 山口県立美術館蔵
展示風景
展示風景

(読売新聞美術展ナビ編集班)

野口剛・根津美術館学芸部長による会場動画もぜひご覧下さい

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