【街のアート】11月3日の「ゴジラの日」に、都内の像やイベント巡り

日比谷ゴジラスクエアのゴジラ像

11月3日の「文化の日」が、「ゴジラの日」でもあったって知ってましたか? 今回は、圧倒的な迫力で世界中から愛される怪獣の像や、同日に行われるフェスの情報を紹介します。

ライトアップされた夜は動きだしそうな雰囲気です

東京・千代田区の「日比谷ゴジラスクエア」には、「シン・ゴジラ」に登場するゴジラをベースとした高さ3㍍(台座50㌢を含む)のゴジラのブロンズ像があります。見上げた時に自然に見えるよう、体の比率が映画の設定とは少し違うそうです。2018年3月に、日比谷シャンテの開業30周年を記念したリニューアルにあわせて設置されました。「日比谷を日本のブロードウエイに」という願いを込めて、その守り神として、制作した東宝の本社前の広場に作られました。

ゴジラ第1作の台本(写し)=東宝提供
基礎部分に納められた絵コンテの一部=東宝提供

このゴジラ像の基礎部分には、1954年に公開された第1作の絵コンテを写真で撮ったものを貼り付けたスクラップブックと、その台本の決定稿(写し)が納められているそうです。東宝株式会社 エンタテインメントユニット ゴジラルーム長の吉川哲矢さんは「仏様に魂を入れるような感覚です」と、教えてくれました。

旧ゴジラ像

記憶にある方もいると思いますが、この「ゴジラスクエア」は、かつて「合歓ねむの広場」と呼ばれ、別のゴジラ像がありました。リニューアルに合わせて、東京ミッドタウン日比谷4階の「TOHOシネマズ 日比谷」に移動されました。

旧ゴジラ像の銘鈑

銘板を見ると、志村喬が演じた山根恭平博士の言葉として「このゴジラが最後の一匹だとは思えない。」と記され、その後に「1954年11月3日」と書かれています。この日が、第1作の公開日だったことから「ゴジラの日」となりました。

旧ゴジラ像の後ろ姿。尻尾はダイナミックです

旧ゴジラは、 長らく続いた<平成VSシリーズ>の完結編となる「ゴジラVSデストロイア」が公開された1995年に作られました。同作品には「ゴジラ死す」というキャッチコピーが付けられたこともあって「ゴジラの最後というメモリアルな意味が込められていました」と、 東宝株式会社 エンタテインメントユニット  事業統括部アーカイブセンターの広瀬真さんは振り返ります。台座の高さがが1㍍30、本体は高さ1㍍で、横に並ぶと記念写真にいいサイズです。

歌舞伎町のゴジラヘッド

新宿・歌舞伎町の「TOHOシネマズ新宿」が入る新宿東宝ビルでは、ビルの上から頭と前脚をのぞかせています。初期ゴジラとほぼ同じ高さ50㍍となる設定で作られているそうで、サイズ感が分かりますね。

東宝スタジオ前のゴジラ像
東宝スタジオの巨大壁画

世田谷・成城の「東宝スタジオ」前では、2014年にハリウッド制作の「GODZILLA ゴジラ」が公開された記念に像が立てられました。地面をえぐる長い尻尾に躍動感があります。また、近くの壁には、巨大壁画もあるので、お見逃しなく。

11月3日には「ゴジラ・フェス2022」が、東京国際フォーラム地上広場A~Dで12時~20時まで行われます。今年で6年目を迎えるイベントで、リアル開催は3年ぶりです。新作の特撮短編「フェス・ゴジラ3 ガイガン来襲」の上映のほか、1994年に公開された「ゴジラVSスペースゴジラ」主演の橋爪淳さんと、プロデューサーの富山省吾さんが語り合うトークイベント「居酒屋ゴジラ」など、見どころがいっぱいです。入場無料で、オンラインでの配信も予定されています。詳しくは公式サイトをご覧ください。

再来年には生誕70周年を迎えるゴジラ。初期ゴジラから、ハリウッド版、「シン・ゴジラ」と進化・発展を続け、世界中から愛される怪獣の魅力を、改めて味わってみてはいかがでしょうか。(読売新聞美術展ナビ取材班・若水浩)

©TOHO CO.,LTD.

◆日比谷ゴジラスクエア