【開幕レビュー】「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」が九州にやってきた! 福岡アジア美術館で11月27日まで

「週刊ヤングジャンプ」で連載していた大人気作品『ゴールデンカムイ』。その連載完結記念として現在全国を巡回中の「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」が、いよいよ九州・福岡にも上陸しました。10月15日(土)から11月27日(日)まで福岡アジア美術館にて開催中です。
連載完結記念 ゴールデンカムイ展 |
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会期:2022年10月15日(土)~11月27日(日) |
会場:福岡アジア美術館 (福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7階) |
休館日:水曜日 ※11月23日(水・祝)は開館し、翌24日(木)が休館 |
開館時間:午前9時30分~午後6時(入館は午後5時半まで) ※金曜・土曜日は20:00まで |
観覧料:一般 1,800円 高大生 1,400円 小中生 800円 グッズ付き 4,000円 |
アクセス:中洲川端駅下車、6番出口より徒歩すぐ |
詳しくは展覧会公式サイト(https://goldenkamuyex-fk.com/)へ 問い合わせ:092-741-9801(ゴールデンカムイ展福岡会場広報事務局) |
作者の野田サトル氏が所蔵する貴重な作品資料が続々
激動の明治末期、一攫千金を目指す人たちが集まりゴールドラッシュに沸く北海道・樺太を舞台に、「不死身」と呼ばれた元兵士の杉元佐一とアイヌの少女アシㇼパと共に黄金を求める冒険譚を描いた野田サトル氏の『ゴールデンカムイ』。「週刊少年ジャンプ」では、今年4月28日に大団円を迎えました。
10月からはアニメ第4期の放送が始まり、実写映画化も決定している同作の「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」が、東京・京都に続き、福岡でも始まりました。

見どころのひとつは、作者の野田サトル氏が所有する作品資料や、各地の博物館などから集まった民具資料の数々です。展覧会の冒頭の「第1ゾーン 金塊争奪戦の開幕」では、主人公2人の紹介に加えて、金塊争奪戦に参加した主要キャラクターや名シーン、作中のモデルとなった実物資料が展示されています。


強すぎる個性にクラクラ

続いての第2ゾーンは、金塊のありかを示した刺青をまとう24人の囚人たちを紹介。網走監獄をイメージした空間には、24人の囚人たちが手配書と共に登場します。それぞれの手配書と共につづられるこだわり強めのエピソードに、思わずクラクラしてしまいました。

アイヌ民族の生活にもフォーカス

「第3ゾーン 命を繋ぐものたち」は、作中で登場したアイヌ民族などの生活にフォーカス。北の大地に根付く食事や歴史背景などが理解できる展示です。北海道アイヌのみならず、樺太アイヌ、ウイルタ民族やニヴフ民族などの樺太に息づいた三つの民族の文化。そのほか、ロシア式の蒸し風呂・バーニャなど、日本とロシアの文化の対比や、あのラッコ鍋シーンのパネルなど見どころ満載です。
鮮やかによみがえる名シーン

「第4ゾーン それぞれの役目」では、作中で描かれた網走・樺太・札幌で起こった3つの戦いを、時系列順にイラストと共に紹介していきます。展示されるパネルや原稿を見るたびに、脳内に作中のワンシーンと感動が鮮やかによみがえるはず。
このゾーンでは、選りすぐりのイラストとともに、杉元と土方、鶴見中尉たちが作中で使用している銃のモデルも展示されています。会場を出て、原作を読み直したくなる人も多いでしょう。

そして、「第5ゾーン 黄金色名画廊」では、厳選された50点以上ものカラーイラストが壁一面に登場。会場は次の第6ゾーンを除いて撮影が可能なので、お気に入りのイラストと一緒に記念撮影するのもおすすめです。

最終回に至るまでの展開をイラストで追いかける「第6ゾーン そして未来へ」では、野田先生の描きおろしのイラストが多数並びます。展示の最後には、野田先生が連載原稿執筆中に書き進めたというあの人気キャラの大作が! 目に飛び込んだ瞬間、野田先生の深い愛を感じずにはいられませんでした。
公式ショップで余韻に浸る

チケットの半券でグッズの購入ができる公式ショップも広大なスペースです。ネットでも話題になった谷垣のマウスパッドをはじめ、ここでしか手に入らない爆笑必至のグッズが並びます。帰宅後も展覧会の余韻に浸るため、グッズも厳選したいです。グッズの在庫状況は公式ポータルサイトで確認ができます。*来場によっては商品が入荷待ち・売り切れになっている場合があります。
(ライター・藤村はるな)
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