【開幕】ひとつひとつの絵に宿る世界を満喫 「瞳に映るファンファーレ 浜口陽三の銅版画と川瀬巴水をはじめとした新版画」 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

瞳に映るファンファーレ 浜口陽三の銅版画と川瀬巴水をはじめとした新版画
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会期
2022年10月29日(土)〜2023年1月29日(日) -
会場
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観覧料金
一般600円、大学生・高校生400円、中学生以下無料
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休館日
月曜日(1月9日は開館)、12月26日~1月6日、1月10日
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20世紀を代表する銅版画家・浜口陽三の作品と新版画作品を紹介する「瞳に映るファンファーレ 浜口陽三の銅版画と川瀬巴水をはじめとした新版画」がミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション(東京都中央区)で開幕しました。
同館は、歴史あるヤマサ醤油第10代目社長濱口儀兵衛の三男である浜口陽三のコレクションを核とした美術館。本展では、陽三の銅版画とともに収蔵品から風景を中心とした「新版画」30点を紹介しています。長い制作過程から生み出された版画の独特の風合いを帯びて、浜口の銅版画は、身近な果物が宇宙のように、新版画に描かれた風景は、特別な一瞬として作品に昇華されています。新版画では川瀬巴水、伊東深水、笠松紫浪らの名品が並びます。
展覧会タイトルのファンファーレとは、普段、私たちが見逃してしまう繊細な麗しさをめぐる心の旅の幕開けを願ってつけたそうです。銅版画の新しい表現方法を切り開いた浜口、浮世絵をその時代のみずみずしい感覚に移した新版画の画家たち。今年は多くの新版画の展覧会が開催されていますが、ひとつひとつの版画作品の奥行や美しさを感じ取れる構成が本展の見どころでもあります。
また、全国10大学以上から学生やその卒業生たちが集い、制作する詩誌「インカレポエトリ」とのコラボレーション企画として、本展出品作から想起された詩を創作してもらい、展示室で楽しめます。若き詩人の感性によって、浜口陽三作品や新版画から紡がれる言葉たちは、会期中さらに増えていく予定とのこと。こちらもあわせて楽しめます。
本展は年末年始休館をはさんで、1月29日まで。