日中国交正常化50周年記念「パンダの絵コンクール」応募作を、銀座の東京華僑会館で展示

日中国交正常化50周年を記念した「パンダの絵コンクール」の入賞者が10月6日発表され、東京都豊島区在住の木村佑末さん(14)が金賞に輝きました。日中友好協会と東京華僑総会は、節目の年に卓球大会を開くなど、交流を深めるイベントを行ってきました。しかし、コロナ禍が終息しないなか、スポーツ交流は難しいため、日中友好のシンボルでもあるパンダを描いてもらうコンクールを実施することになりました。


日本人のほか、日本に住む華僑、華人から、ちょうど300点の応募がありました。写実的なものから、イラストや漫画のようなものまで、どれも力作です。


金賞の木村さんの写実的な作品について、審査した木下晋・金沢美術工芸大名誉客員教授は「心優しい眼差しは暖かく、澄み切った透明な描き手の思いが伝わる表現だった」と高く評しました。銀賞2名の作品は、それぞれ独自性が光ります。

そのほか、92歳で最高齢の林貽渓さん(長崎市)と最年少の2歳の依田藍さん(沖縄県宮古島市)には「特別賞」が贈られました。
実行委員会の木村興治・日本卓球協会顧問は「みなさん、日中友好の思いを込めて描いてくれました。小さい積み重ねが必要だと思います」と話します。
10月7日(金)まで、東京華僑会館(東京都中央区銀座8ー2-12、電話03-3571-7611)7階で応募作すべてを展示。その後は、来年末ごろまで、同会館1階展示スペースで、すべての応募作を順番に飾っていくそうです。(読売新聞美術展ナビ編集班)