【開幕】「ティラノサウルス展~T.rex 驚異の肉食恐竜~」 福岡市科学館で来年1月9日まで

人気の恐竜「ティラノサウルス」を特集する展覧会「ティラノサウルス展~T.rex 驚異の肉食恐竜~」が、福岡市科学館(福岡市中央区六本松)で開かれています。会期は来年1月9日まで。複数の全身復元骨格が並び、最新の研究成果なども紹介します。
人気恐竜を「深掘り」
「暴君竜」と称され、太く鋭くとがった歯、頑丈で大きな頭を持つ最大級の肉食恐竜・ティラノサウルス。今回は、その恐竜が「出現するまでの進化の過程」「生態」「生きた時代・環境」――の三つをテーマに、全身復元骨格を中心に、フィギュア(模型)やロボットを含む約30点を紹介しています。
「進化の過程」では、ティラノサウルスと共通の先祖を持つと考えられている恐竜の全身骨格標本6体などを展示。福井県で見つかったフクイラプトルも並びます。

「生態」と「生きた時代・環境」は、ティラノサウルスの全身復元骨格のほか、性別の見分け方や走る速さ、かむ力の強さなど、これまでの研究で分かったことをパネルで詳しく紹介。また、ティラノサウルスが捕食していたとみられるトリケラトプスとエドモントサウルスの復元骨格も並びます。

特定の恐竜に的を絞った展示会は珍しいそうで、同展を監修した福井県立大学恐竜学研究所の服部創紀助教(福井県立恐竜博物館研究員)は「ティラノサウルスは、子どもたちからの人気はもちろん、研究対象としても注目度が高く、これまでにいい標本が見つかっている。だからこそ、こうした企画ができる」と話します。
じっくり”個性”を観察
今回はティラノサウルスの全身復元骨格3体をそろえており、それぞれを見比べることでも様々な気づきがありそうです。

3体はいずれもアメリカで発掘されたもので、「ジェーン」(全長約7メートル)、「ワイレックス」(同約11メートル)、「アイヴァン」(同約12メートル)の愛称で呼ばれています。
11~12歳の若さと推定されるジェーンはほっそりとした印象ですが、通路を挟んで向かいに展示されているワイレックスの胴体はがっしりしています。一見、同じ種類の恐竜とは思えないほどの違いです。

正面や真後ろなど、様々な角度からじっくり観察できるようにスペースが確保されています。骨格を見ながら、どの部分に目があったのか、どのように物を見ていたのか――など考えを巡らせると、様々な学びや気づきが得られそうです。

服部助教は「ティラノサウルスが好きな人はもちろん、幅広い人に見てもらい、骨からこんなことまで分かるのか、という研究の面白さも感じてほしい」と話します。
オリジナルグッズも!
会場には、ロボットや映像のコーナーも設けられており、「動く」ティラノサウルスの姿を見ることができます。映像では、ティラノサウルスとトリケラトプスが戦う様子が再現されています。

グッズの販売コーナーもあります。ここでも、フィギュアやぬいぐるみなど、ティラノサウルス関連が目を引きます。

また、サンエックスのキャラクター「リラックマ」の人気シリーズ「リラックマのきょうりゅうごっこ」とコラボした限定ラバーストラップが付いた入場券(チケットぴあ限定)が用意されています。2種類のいずれかを選ぶことができ、売り切れ次第終了とのことです。

(ささっとー編集部ライター 大脇知子)
福岡ふかぼりメディア「ささっとー」(9月28日公開)の記事を再掲。
ティラノサウルス展~T.rex 驚異の肉食恐竜~
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会期
2022年9月17日(土)〜2023年1月9日(月) ※休館:火曜(12月27日、1月3日は開館)、12月28日~1月1日 -
会場
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観覧料金
一般:1300円/高校生:900円/4歳~中学生:700円
リラックマ恐竜ラバーストラップ付きチケット:2000円 ※売り切れ次第終了 -
開館時間
09:30〜18:00 ※入場は閉場30分前まで - カレンダーへ登録