【プレビュー】「永青文庫漆芸コレクション かがやきの名品」永青文庫で10月8日から

秋季展「永青文庫漆芸コレクション かがやきの名品」 |
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会期:2022年10月8日(土)~12月11日(日) |
会場:永青文庫(東京都文京区目白台1-1-1) |
開館時間:10:00~16:30 (入館は16:00まで) |
休館日:毎週月曜日(ただし10/10は開館し、10/11は休館) |
入館料:一般1000円、シニア(70歳以上) 800円、大学・高校生500円 |
アクセス:JR目白駅・副都心線雑司が谷駅よりバス「目白台三丁目」下車徒歩5分、有楽町線江戸川橋駅より徒歩15分、東西線早稲田駅より徒歩15分など |
詳しくは永青文庫の公式サイトで |
細川家が大切に伝えてきた漆芸コレクションが披露される「永青文庫漆芸コレクション かがやきの名品」が10月8日(土)から12月11日(日)まで永青文庫(東京・目白台)で開催されます。
東京で唯一の大名家の美術館である永青文庫の膨大な漆芸コレクションから、大名調度、馬具、茶道具、楽器など様々な種類の漆芸品が紹介されます。国宝「
貝殻を嵌め込む「
永青文庫の漆芸コレクションは、日本だけでなく、中国、朝鮮半島、琉球、東南アジアで制作された作品がみられるのも特徴の一つ。選りすぐりの作品を最新の調査結果とともに紹介されます。
大名家の暮らしを彩る漆芸品
日本の装飾美術の代表のひとつである「蒔絵」は、平安時代には皇族や貴族の調度、寺社の器物などに用いられ、平安時代後半には螺鈿と組み合わせた和様の表現もなされるようになりました。
近世になり蒔絵が広く親しまれるようになると、絢爛豪華なだけでなく、漆芸技術を駆使した個性あふれる作品が生み出されました。特に能楽をたしなんでいた細川家においては、蒔絵が施された演能に用いられる楽器も大切に伝えられています。


人々を魅了した唐物漆器
鎌倉時代以降、中国をはじめとした海外から渡来した書画や器物は「
本展の開催にあわせて唐物漆器の調査が実施され、これまであまり紹介されていない作品のなかにも、優品が含まれていることが明らかとなりました。これらが地域別に紹介され、最新の調査結果とともに、「唐物」の魅力を再発見します。




蒔絵師たちの美技
蒔絵師たちによって個性的な作品が作られるようになった江戸時代。装身具として広く受容されるようになった印籠は、小さいながらも洒落た意匠や技巧を凝らしたものが競って作られるようになりました。この時代に花開いた豊かな蒔絵表現が見てとれる原羊遊斎の「雪華文蒔絵印籠」や、蒔絵技術の保護と発展に寄与した近代の名工による優品も紹介します。


文化財修理プロジェクト第1弾修理作品「観音猿鶴」修理後初公開
「

昨年度はじめて実施された「文化財修理プロジェクト」のクラウドファンディングの支援をもとに、軸木の交換や、掛軸全体のたわみの改善などの修理が施されました。より美しい状態で作品を鑑賞できるようになった「観音猿鶴」が、本展で修理後初めて一般公開されます。
(読売新聞美術展ナビ編集班)