【開幕】スタイリッシュで緻密な作品世界を体感 「線と言葉・楠本まきの仕事」展 弥生美術館で12月25日まで

「線と言葉・楠本まきの仕事」展 Maki Kusumoto:lines,words,between and beyond |
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会場:弥生美術館(東京都文京区弥生2-4-3) |
会期:2022年10月1日(土)~12月25日(日) |
開館時間:10:00~17:00(入館は16時30分まで) |
休館日:月曜日 ※ただし10月10日(月・祝)開館、10月11日(火)は休館。 |
アクセス:東京メトロ千代田線「根津駅」1番出口/南北線「東大前駅」1番出口よりいずれも徒歩7分、JR上野駅公園口より徒歩20分 |
料金:一般1000円/大・高生900円、中・小生500円 ※竹久夢二美術館もご覧いただけます |
監修:楠本まき ゲストキュレーター:楠本亜紀 アートディレクター:秋田和徳 |
協力:京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター、Landschaft、小学館クリエイティブ、Cafe&Bar十誡 |
※最新情報は同館ホームページ(https://www.yayoi-yumeji-museum.jp/)で確認を。 |
10月1日(土)に弥生美術館(東京都文京区)で開幕する「線と言葉・楠本まきの仕事」展。魅惑的な展示空間で、スタイリッシュで研ぎ澄まされたあの世界観に浸り切ることができます。開幕前日の内覧会で取材しました。(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)
楠本さんは1984年に『週刊マーガレット』でデビュー。「KISSxxxx」、「Kの葬列」、「致死量ドーリス」など耽美的な作品で世代を超えたファンを獲得。フランス、イタリア、アメリカ、韓国などで翻訳され、国際的にも知られた存在です。この独特のキャラクターと繊細極まりない表現。唯一無二です。
昨年夏、京都国際マンガミュージアムで開催された展覧会の巡回展。京都に引き続き楠本さん本人の監修、実妹の楠本亜紀さんがゲストキュレーターとして参加し、前回から出品点数を増やすなど一層、充実の展示を実現しました。
タイトルに「仕事」と銘打つだけあって、ここで明らかにされる精密な作業過程は驚愕の連続です。0.1㍉単位の位置調整、校正の繰り返し……。妥協のない姿勢が、あの一貫した美学に貫かれた世界を作り出すのことが理解できます。ファンはもちろん、クリエイター希望の方にもぜひ見てほしいです。京都で見た方も、リピートする価値は十分にあります。
グッズもこだわり。話題になった「ジェンダーバイアス」のひとコマを使ったステッカー。あちこち貼りたいです!
「美術展ナビ」はこの展覧会のためにロンドンから一時帰国した楠本まきさんにインタビューしました。近況や展覧会の舞台裏、ジェンダー問題のことなどを伺っています↓
グッズでは手ぬぐいやバッグもカッコいいです。音楽やファッションの分野にファンが多いことで知られる楠本さん。大物アーティストからもお花が届いてました。
「線と言葉・楠本まきの仕事」展は12月25日(日)まで。言葉と線とが描く、比類ない作家世界の全貌を体感できます。詳しくは↓へ。