【開幕】「響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―」静嘉堂@丸の内(静嘉堂文庫美術館)で12月18日まで 世田谷から移転オープン

国宝《曜変天目(稲葉天目)》南宋時代(12-13世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅰ
「響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―」
会場:静嘉堂@丸の内(東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1階)
会期:2022年10月1日(土)~12月18日(日)
前期:10月1日(土)~11月6日(日)
後期:11月10日(木)~12月18日(日)
開館時間:10時~17時 ※金曜は18時閉館。入館は閉館時間の30分前まで
休館日:月曜(10月10日は開館)、展示替え期間(11月7日(月)~11月9日(水))
入館料:一般1,500円 大学・高校生1,000円 中学生以下無料
日時指定予約チケットはこちらから
静嘉堂文庫美術館の公式ウェブサイト(https://www.seikado.or.jp/)へ
twitter:@seikadomuseum
問い合わせ:ハローダイヤル050-5541-8600

開館前日の内覧会を取材しました

10月1日(土)、待望のオープンとなる静嘉堂@丸の内。国宝・曜変天目(稲葉天目)もお客様をお待ちしてます。静嘉堂創設130周年 新美術館開館記念展Ⅰ「響き合う名宝−曜変・琳派のかがやき−」の内覧会を取材しました。

曜変天目を上からじっくり

国宝《曜変天目(稲葉天目)》南宋時代(12-13世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

目玉の曜変天目(稲葉天目)。かなり低いところに置かれており中まで見やすいです。ガラスはほとんど反射を感じません。照明も工夫されていて、どの展示もとても快適に鑑賞できます。

国宝《曜変天目(稲葉天目)》南宋時代(12-13世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵
国宝《曜変天目(稲葉天目)》南宋時代(12-13世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

東京駅から徒歩圏内の重要文化財の建物内にオープン

東京・世田谷の静嘉堂文庫美術館からギャラリーを移した静嘉堂@丸の内は建築とロケーションも魅力的。東京駅のすぐそば、皇居のお堀端にある重要文化財の明治生命館にあり、三菱一号館美術館、出光美術館、東京ステーションギャラリーなども指呼の間。地方の方も気軽に寄れ、ハシゴもできます。


岩﨑家の願いが実現

ギャラリーを周りに配置したホワイエは実に美しく、ゆったりした時間が流れます。こちらは一般のお客さまも撮影可。(ギャラリー内は撮影不可。作品は内覧会で許可を得て撮影)
多くの人たちに美術品を見せたい、と早くから都心の丸の内に美術館建設を目指していた岩﨑家の願いが、ようやくここに結実したことになります。

国宝7件をすべて展示

曜変天目や俵屋宗達の《源氏物語関屋澪標図屏風》など静嘉堂が誇る国宝7件がずらり。圧倒されます。(うち3件は前期展示)

国宝 俵屋宗達《源氏物語関屋澪標図屏風》 江戸時代・寛永8年(1631) 静嘉堂文庫美術館蔵 前期展示
国宝 《手掻包永(太刀 銘 包永)》 鎌倉時代(13世紀)
国宝《倭漢朗詠抄 太田切》 平安時代(11世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵
国宝 伝 馬遠《風雨山水図》 南宋時代(13世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 前期展示
国宝 因陀羅、礎石梵琦/題《禅機図断簡 智常禅師図》元時代(14世紀)静嘉堂文庫美術館蔵 前期展示
国宝 趙孟頫《与中峰明本尺牘》元時代(14世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

ミュージアムショップでは曜変天目グッズが超充実

グッズは曜変天目関係が可愛くてひと目惚れ♡なかなかよいお値段のものありますが^^;、予算に応じて楽しめそうです。

曜変天目ぬいぐるみ(5800円)
クッションカバー(3700円)
スカーフ(2万2000円)、ダブルミラー(770円)


静嘉堂創設130周年 新美術館開館記念展Ⅰ「響きあう名宝ー曜変・琳派のかがやきー」は12月18日(日)まで。詳しくは下のプレビュー記事もご覧ください。
(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)