人間国宝が作った器で一流の料理を堪能 「工藝ダイニング in 福岡」11月22、23日 有田の今右衛門窯も特別公開 参加者募集中

人間国宝が作った器を使い、ミシュランガイド2つ星の料亭で一流の料理を堪能。さらに有田焼の今右衛門窯も見学できるという、愛好家垂涎の「工藝ダイニング in 福岡」が参加者を募集しています。11月22、23日に開催されます。

日本の工芸文化の価値を実際に使うことで体感してもらおうという「工藝ダイニング」は2019年から始まった取り組みで、独立行政法人日本芸術文化振興会とMOA美術館、文化庁が主催し、公益社団法人日本工芸会が特別協力。今回は今泉今右衛門、福島善三の両人間国宝による酒器を使用し、福岡市博多区の「料亭 嵯峨野」で食事会を開きます。「料亭 嵯峨野」は1967年の開店で、「ミシュランガイド」で二つ星を獲得している九州を代表する料亭です。

食事会の前には今泉氏、福島氏に加え、鈴田滋人氏という九州在住の3人の人間国宝による鼎談や、九州伝統の筑前琵琶の演奏、工芸作品の展示販売と盛りだくさんのプログラムが用意されています。


「料亭 嵯峨野」では藤井敬洸料理長による日本古来の伝統や歳時、季節の移ろいを膳組の趣向に取り入れ、独創的に仕上げられた和食を提供します。

翌日の11月23日は有田焼で知られる佐賀県有田町に移動。370年にわたり、「色鍋島」の伝統技術を継承してきた「今右衛門窯」が特別公開されます。

続いて秋の「有田陶磁器まつり」を見学します。お気に入りの器探しや有田焼の歴史や技を体感。さらに有田焼の器でいただく御膳の昼食が用意されています。

出発日は11月22日(火)1日限定で、羽田ー福岡発着の航空機、宿泊(博多エクセルホテル東急)など含めて料金はお一人様170,000円~(宿泊2名一室、空港使用料別途)。また日帰りで楽しめる現地集合解散プラン(お一人様60,000円)や、往復JR利用の新大阪・新神戸駅発着プラン(宿泊2名一室、お一人様180,000円~)もあります。詳しくは読売旅行のサイトをご覧ください。
「工藝ダイニング」はMOA美術館の内田篤呉館長、人間国宝の室瀬和美氏が監修しています。室瀬氏は「料亭 嵯峨野」で開催される人間国宝の鼎談でも、ファシリテーターを務めます。


(美術展ナビ編集班 岡部匡志)