【開幕】「ダイバーシティアート やさしさの花展」 やさしさ、考えるきっかけに 東京・北青山で10月16日まで

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様々な「やさしさの花」が展示された会場

ダイバーシティアート やさしさの花展
会場:ITOCHU SDGs STUDIO(東京都港区北青山2丁目3-1 Itochu Garden B1F)
期間:2022年9月22日(木)~10月16日(日)
開館時間:11:00-18:00
休館日:毎週月曜日
※10月10日(月・祝)は営業、翌火曜が休館
入館料:無料
主催:一般社団法人 LITTLE ARTISTS LEAGUE
協力:Blue Carbon Sound/JOAA 日本オーガニックアロマ協会/Happy Sunny & Co./ITOCHU SDGs STUDIO
助成:キャピタル・グループ/一般社団法人心豊かな社会をつくるための子ども教育財団
関連商品:会場にて販売。売上の一部は、病児の子達のワークショップ無料招待などに活用
備考:展示に関連したイベント開催/オリジナル商品販売も実施
※詳しくは予約サイト(http://kindness-2022.peatix.com)へ。

「やさしさとは?」を問いかける体験型展示です。主催の「LITTLE  ARTISITS LEAGUE(リトル アーティストリーグ)」(代表 ルミコ・ハーモニーさん)は、社会問題をアートで解決することを目指すグループで、バイリンガルのアーティスト3人が2016年に立ち上げたアートチーム。首都圏を中心に、次世代を担う子供たちがアートを通して柔軟な発想とグローバルな視野を育む取り組みなどを展開しています。

幅広い層が取り組めるアート

メインの展示の「やさしさの花」回廊は、画用紙に絵の具を垂らして半分に折り、画用紙を開くと絵が出来上がる「デカルコマニー」という手法をベースにしています。シュルレアリスムの芸術技法で、筆さえ使わず、幅広い層が制作することができるのが特徴。実際に重度障害者の子どもたちに取り組んでもらったところ、ステキな作品ができあがりました。同チームではこの手法をダイバーシティ(多様性)アートと位置づけ、子供たちを対象にワークショップを行うなどしています。ルミコ・ハーモニーさんは「従来の絵画では、絵が上手な子や一生懸命努力した子が結果を出せます。それはもちろん素晴らしいのですが、そのスタート地点にすら立てない子もいます。この手法では、年齢や個人の特徴を乗り越えて、作った本人が感動する作品が生まれるのです」と意義を語ります。

「色を音に変える」取り組みも

「やさしさの花」は幅広い層が楽しめますが、視覚障害者には触ってもらい、言葉で説明したとしても限界があります。「色を音に変換したらこの華やかさが伝わるかもしれない」ということで、協力者に作ってもらったのが「色を音に変えるプロトタイプ」です。

絵を写真に取り込み、マウスを動かすとその色に応じた音が鳴ります。ピアノやクラリネットなど音の種類や、速さを変えることもできます。実際に視覚障害者の子どもさんに体験してもらったところ、好評だったそうです。ルミコさんは「まだ開発途中の試みですが、これを展示することで意見をさらに集め、より多くの人に楽しめる形にしていきたいです」と話していました。

香りの森

「やさしさに香りがあるとしたら、どんな香りだろう」という問いから、香りのアーティストとのコラボで6種類の「やさしさの花の香り」が展示。ドームをあけて実際に嗅ぐことができます。

香りはやはり幅広い層が楽しめるアート。スマホに代表されるように、ついつい視覚情報に依存しがちな現代の私たちにとって、省みる機会を与えてくれる展示です。

代表のルミコ・ハーモニーさん

同展では「やさしさの花」や自分なりの香りを制作するワークショップ、アイマスクをして展覧会場を視覚以外で観覧するツアー、トークイベントなど多彩なイベントも用意されています。

会場の「ITOCHU SDGs STUDIO」は東京・青山のランドマーク、伊藤忠商事東京本社ビルに隣接しています。

明治神宮外苑のいちょう並木もすぐそば。ちょっとしたお出かけの際、立ち寄ってみてはいかがでしょう。さまざまな「やさしさ」について、アートを通じて考える機会に出会えるかもしれません。

LITTLE ARTISTS LEAGUE  URL:(https://www.littleartistsleague.org/)

Instagram:(https://www.instagram.com/littleartistsleague/)

(美術展ナビ編集班 岡部匡志)

 

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