【関西】2022年後半のおすすめ展覧会15選 岡本太郎やアンディ・ウォーホル、ボテロ、新選組も

NEW

2月の大阪中之島美術館オープンに始まり、「兵馬俑と古代中国」「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」など、関西でもアートの話題が大いに盛り上がりました。2022年も残りわずかとなりましたが、見逃せない展覧会がまだまだ目白押しです。今年中にぜひ訪れたい関西の展覧会を15展、開幕順に紹介します。関西にお住いの方はもちろんのこと、全国の注目展を巡りたい方もぜひ参考にしてください。

1 展覧会「岡本太郎」(大阪中之島美術館)

岡本太郎(19111996年)の人生を振り返る回顧展が、大阪中之島美術館で102日(日)まで開催されています。「芸術は爆発だ!」などの名言で知られる岡本太郎は、絵画、彫刻、建築……と幅広い領域で活躍しました。「岡本太郎そのもの」を展示することを狙った本展では、最初期から晩年までの作品を辿ることで、岡本太郎の芸術を体感できます。

2 響きあうジャパニーズアート(細見美術館)

細見コレクションの琳派・若冲作品とともに、現代の日本画「琳音」を紹介。琳音では鉄腕アトム、初⾳ミク、リラックマなどポップカルチャーを代表するキャラクターが江戸時代の名画の一部になったり、モチーフに成り代わったりして登場します。つまり、琳派や若冲といった江戸時代の美と現代のキャラクターが時代を超えて融合するのです。意表を突くマッチングに驚かされること間違いなし!細見美術館(京都市左京区)で9月6日(火)から12月4日(日)まで。

3 ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵-武者たちの物語(兵庫県立美術館)

世界屈指の日本美術コレクションを誇るボストン美術館の所蔵品から、菱川師宣、歌川国芳、月岡芳年などが描いた「武者絵」を118点紹介します。すべて初出展!さらに武者絵と共通のイメージを持つつば、刀剣なども紹介することで、武者絵の世界に鑑賞者を誘います。兵庫県立美術館で9月10日(土)から11月20日(日)まで。


東京展の開幕の様子はこちら

4 シダネルとマルタン展 最後の印象派(美術館「えき」KYOTO)

「最後の印象派」の二大巨匠、シダネルとマルタンに焦点を当てた日本初の展覧会です。印象派を継承しつつ、新印象主義、象徴主義など同時代の表現手法を吸収し、独自の画風を確立したシダネルとマルタン。二人は共通の芸術観をもちながらも、それぞれの活動拠点に基づいて異なる光の表現を追求します。北フランスの柔らかな光を描いたシダネルと、南仏のまぶしい光を描いたマルタン。約70点の作品を通して、北と南の光の交錯を味わうことができます。9月10日(土)から11月6日(日)まで美術館「えき」KYOTOで開催。

東京展のレビュー記事はこちら

5 アンディ・ウォーホル・キョウト(京都市京セラ美術館)

大衆文化を表現する「ポップ・アート」の旗手として知られるアンディ・ウォーホル(19281987年)の大回顧展。アンディ・ウォーホルは、商業イラストレーターとして活躍したのち、ポップ・アーティストとして、アメリカの大量消費社会を表現しました。本展では、アンディ・ウォーホルの初期から晩年の作品まで、約200点+映像15作を紹介。100点以上が日本初公開作品となります。巡回予定はないため、京都でしか見ることができない展覧会です。京都市京セラ美術館で917日(土)から 2023212日(日)まで。

6 楳図かずお大美術展(あべのハルカス美術館)

ホラー漫画の第一人者・楳図かずおの代表作『わたしは真悟』『漂流教室』と『14歳』に焦点を当てます。さらに27年ぶりの新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』を初公開。全101点の連作絵画として鑑賞できます。漫画というカテゴリーにとどまらない先見的な世界観、幻視的なビジョンを紐解く本展で、楳図ワールドを堪能できることでしょう。9月17日(土)~11月20日(日)まであべのハルカス美術館で開催されます。

東京展のレビュー記事はこちら

7 新撰組展2022(京都文化博物館)

小説やアニメ、ドラマなどで描かれ、身近な存在として受け入れられてきた新撰組。近年のさらなる調査・研究の結果、これまで知られてきた「新撰組像」とは異なる姿が浮かび上がりつつあります。本展は福島県立博物館(会津)に続き、10月1日(土)から11月27日(日)まで京都文化博物館に巡回。新選組ゆかりの会津・京都の地で、新たな調査結果を加味した新選組の実像に迫ります。これまで知らなかった新選組の一面に出会えるかも?新選組ファン必見です。

会津展のレビュー記事はこちら

8 京(みやこ)に生きる文化 茶の湯(京都国立博物館)

「茶の湯」は日本の伝統文化の代表格と言っても過言ではありませんが、もともと中国から伝わった文化でした。茶の湯が和様化するにあたって中心的役割を果たしたのが、京都です。特別展「京(みやこ)に生きる文化 茶の湯」では、京都にゆかりのある名品を展示するとともに、京都を中心とした茶の湯文化を紹介します。京都国立博物館で108日(土)から124日(日)まで開催されます。

9 ボテロ展 ふくよかな魔法(京都市京セラ美術館)

人物や動物、日用品などあらゆるものの形がふくらんだ作品で知られるボテロの展覧会が、日本で26年ぶりに開催されます。本展では、ボテロ本人の監修のもと初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描など全70点を展示。見る者を惹きつける不思議な魅力を体感できます。京都市京セラ美術館で10月8日(土)~12月11日(日)まで開催されます。

東京展のレビュー記事はこちら

10 ルートヴィヒ美術館展(京都国立近代美術館)

ルートヴィッヒ美術館(ドイツ・ケルン)は、現代アートに特化したコレクションで世界を牽引する美術館です。本展では、コレクションが築かれた経緯に焦点を当てつつ、ピカソやウォーホルなど同館所蔵の152点を堪能できます。10月14日(金)から2023年1月22日(日)まで京都国立近代美術館で開催されます。

東京展のレビュー記事はこちら

11 ロートレックとミュシャ パリ時代の10年(大阪中之島美術館)

ロートレックとミュシャが芸術の都・パリで活躍した1891年から1900年までの10年間に焦点を当てます。二人が共通して取り組んだ石版画ポスターの他、アトリエ、印刷会社、クライアントなど制作環境にも着目。時代の寵児として活躍した二人のポスター作家の実像に迫ります。試し刷り段階のものなど、大阪中之島美術館寄託のサントリーポスターコレクションならではの展示も見どころのひとつです。同館で10月15日(土)から2023年1月9日(月・祝)まで開催されます。

12 すべて未知の世界へーGUTAI 分化と統合(大阪中之島美術館・国立国際美術館)

「具体」の活動拠点「グタイピナコテカ」が建設された大阪中之島の地で、初の大規模な具体展が開催されます。画家の吉原治良(1905年〜1972年)を中核に据えた美術家集団「具体美術協会(具体)」は、絵画をはじめとする多様な造形実践をとおして「我々の精神が自由であるという証を具体的に提示」しようとしました。その具体の歩みを「分化」と「統合」という二つの視点から捉え直すのが本展の狙いです。なお本展は、大阪中之島美術館と国立国際美術館の2会場で構成されます。10月22日(土)から2023年1月9日(月・祝)まで。

13 第74回正倉院展(奈良国立博物館)

今年で74回目を迎える正倉院展が奈良国立博物館で10月29日(土)から11月14日(月)まで開催されます。正倉院に収納されている約9000件の宝物から、「国家珍宝帳」に記載の《漆背金銀平脱八角鏡》(黒漆地に金銀飾りの鏡)や《鸚鵡﨟纈屛風・象木﨟纈屛風》(ろうけつ染めの屛風)など59件が出陳されます。

14 特別展アリス―へんてこりん、へんてこりんな世界―(あべのハルカス美術館)

ルイス・キャロルが紡ぎだした幻想的な物語『不思議の国のアリス』は1865年に誕生して以来、人々の想像力を搔き立てさらには美術・映画・舞台・ファッションなどあらゆる分野のアーティストたちにも影響を与え続けてきました。本展では、「アリス」の原点から今日に至るまでの歩みを約300点の作品や映像演出で紹介。160年にわたって色あせない魅力を放ち続ける『不思議の国のアリス』の世界に迷い込んでみませんか。あべのハルカス美術館で12月10日(土)から2023年3月5日(日)まで。

東京展のレビュー・グッズ記事はこちら

15 李禹煥(兵庫県立美術館)

李禹煥(1936年~)は、自然や人工の素材を組み合わせて展示する「もの派」を代表する美術家です。本展では、1960年代末の初期作品から新境地を示す最新作までが一堂に会します。李の作品は、芸術をイメージや主題、意味の世界から解放し、ものともの、ものと人との関係を問いかけます。既存の世界観に変更を迫られている今、本展は新たな気づきをもたらしてくれるかもしれません。兵庫県立美術館で12月13日(火)~2023年2月12日(日)まで開催されます。

東京展の開幕の様子はこちら

(読売新聞美術展ナビ編集班・美間実沙)

あわせて読みたい

全国バージョン!2022年後半のオススメ展覧会30選

新着情報をもっと見る