鈴木其一の代表作《芒野図屏風》も展示(10月2日まで) 「秋の風 能楽と日本美術」国立能楽堂資料展示室で10月21日まで

NEW
鈴木其一《芒野図屏風》(千葉市美術館蔵)

国立能楽堂(東京・千駄ヶ谷)資料展示室で開催されている企画展「秋の風 能楽と日本美術」(10月21日まで)を取材しました。桃山・江戸時代を中心に、秋のモチーフが描かれた蒔絵、屏風絵、衣装などが展示されています。*9月23日に再取材し、画像を追加しました。

紫絽地流水秋草鈴虫模様単衣  江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵

こちらは、葵の紋がある徳川家の女性のための夏衣装。秋模様のデザインで涼しさが演出されています。

国立能楽堂の展覧会は入場無料で、展示室は1室でコンパクトながら、毎回、展示内容の濃度と密度が高い!


今回も、俵屋宗達の料紙、酒井抱一・原羊遊斎コンビによる蒔絵など、展示替えをしながら約90点が紹介されており、見応えがあります。

謡本「大原御幸」観世身愛奥書・俵屋宗達料紙 慶長10年(1605) 国立能楽堂蔵

「琳派」の目玉展示。鈴木其一きいつの代表作《芒野図屏風》(千葉市美術館)が9月21日から10月2日まで期間限定で展示されています。

鈴木其一《芒野図屏風》江戸時代・19世紀 千葉市美術館蔵

「蒔絵」作品の数々も注目です。

秋草蒔絵香箪笥 安土桃山時代~江戸時代・16~17世紀 東京国立博物館蔵


豊臣秀吉の妻の高台院(おね)らが好んだことから高台寺蒔絵と呼ばれる桃山時代に流行したデザインの豪華な香箪笥が目を引きます。豊臣の「菊」と「桐」が引き出しのあらゆる側面に描かれています。

芒蒔絵煙草盆 飯塚桃葉(初代)作 江戸時代・18世紀 個人蔵

飯塚桃葉(初代)の煙草盆も超絶技巧です。「蒔絵コレクション展」(根津美術館)や「大蒔絵展」(三井記念美術館)など蒔絵がテーマの展覧会の予習、復習にもぴったりです。

企画展「秋の風 能楽と日本美術」は国立能楽堂資料展示室で10月21日まで。入場無料、月曜休室(月曜祝日の場合は火曜休室)。国立能楽堂では9月23日に、企画公演《復曲の会》で秋の風を感じる復曲能「薄(すすき)」が上演されます。

(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)
国立能楽堂のHP

新着情報をもっと見る