独自の文化が育んだ手わざの結晶を味わう 本土復帰50周年記念「沖縄の工芸展」 東京・銀座で9月23日~25日で開催

『沖縄の工芸展(第29回沖縄工芸ふれあい広場)』が、東京・銀座の時事通信ホールで9月23日(金・祝)から9月25日(日)の日程で開催されます。亜熱帯の気候風土が育む豊かな自然に囲まれた沖縄。琉球王国時代に中国や東南アジアの影響を受け、独自の文化を築いた沖縄では、優れた伝統工芸品が数多く受け継がれています。2022年7月現在、経済産業省が指定する「伝統的工芸品」には織物、染め物、焼き物など16品目が指定されており、全国3位の品目数となっています。
南の島が誇る伝統工芸を紹介する「沖縄の工芸展」は毎年恒例の行事ですが、コロナ禍で今回は3年ぶりの開催。会場では、沖縄県立博物館・美術館で開催されていた「沖縄、復帰後。展」のパネル展示や、沖縄県産カルチャーマガジン「モモト」編集長による会場内産地解説ツアー、工芸品があたるアンケート抽選など多彩な企画も用意されています。沖縄が好きな方は連休の銀座へ!
【開催概要】
開催日時 :2022年9月23日(金・祝)~9月25日(日)
10:00-18:00(25日は17:00まで)
会場 :時事通信ホール(東京都中央区銀座5-15-8 時事通信ビル2階)
【出品工芸品】
喜如嘉の芭蕉布、読谷山花織・読谷山ミンサー、知花花織、首里織、琉球絣・南風原花、久米島紬、宮古上布、八重山上布・八重山ミンサー、与那国織、琉球びんがた、ウージ染め、三線、琉球漆器、琉球ガラス、やちむん(陶器)
<出品工芸品は以下で紹介されています>
https://www.facebook.com/%E6%B2%96%E7%B8%84%E3%81%AE%E5%B7%A5%E8%8A%B8%E5%B1%95-108048131970398/
【スペシャルイベント/ステージイベント】プログラム
<モモト編集長が案内する産地解説ツアー>
9月23日(金・祝)、9月24日(土)11時~、13時~(約1時間)
沖縄県産カルチャーマガジン『モモト』編集長が、職人にインタビューしながら会場内をめぐり、皆さんとゆんたく(お話し)します。
(プロフィール)モモト編集長 いのうえ ちずさん
琉球・沖縄の時代と世代をつなぐ雑誌『モモト』立ち上げメンバーで、現編集長。プライベートでは白梅学徒隊の沖縄戦を継承する若梅会代表、首里まちづくり研究会副理事長。首里染織館suikaraの女将をつとめる。広島県呉市出身。

<沖縄の染織とsuikara トークショー>
9月23日(金・祝)、9月24日(土) 16時~(約30分)
琉球びんがた及び首里織の産地組合理事長といのうえ ちず氏によるトークショー。国指定の伝統的工芸品として13種類もの指定をうけている沖縄の染め織りの魅力と、復帰50年の節目にオープンした首里染織館suikara(すいから)について語ります。



<賀数 仁然の歴史文化トークショー>
9月25日(日) 13時~(約1時間)
琉球歴史研究家 賀数 仁然氏による歴史文化トークショー。沖縄の工芸にまつわる歴史文化をどなたでも楽しく学べます。
(プロフィール)賀数 仁然(かかず ひとさ)さん
早稲田大学大学院 人間科学研究科修了(生命科学専攻)。世界遺産にまつわる琉球王国の歴史文化とエンターテインメントの融合をテーマに琉球・沖縄の歴史文化を様々なメディアを通して発信中。

<三線ミニライブ>
9月23日(金・祝)~9月25日(日) 14:20~(各20分)
<わした教室発表会>
9月25日(日) 12:00~(約20分)


【常設展示・体験】プログラム
<復帰50周年記念パネル展 沖縄県立博物館・美術館連動企画>
復帰50年特別展 沖縄、復帰後。展 ーいちまでぃん かなさ オキナワー
1972年、戦後の米国統治が終わり、今年で本土復帰50年となりました。沖縄県立博物館・美術館で開催された特別展が東京にやってきます。
・パネルタイトル 1章 復帰の日 ―葛藤をかかえて―
2章 新生沖縄県の誕生
3章 沖縄ブーム、到来。
4章 変化・変容と沖縄 ―各分野から迫る、沖縄像―
5章 不変・継承・課題
6章 希う、未来。
<実演コーナー>
実演コーナーではそれぞれの産地の職人による沖縄の自然・文化の中で受け継がれてきた手技を間近でご覧いただけます。


<体験コーナー>
体験コーナーでは首里織、琉球びんがた、ウージ染め、三線演奏など、本格的な沖縄の伝統工芸を体験できます。

<三線クリニック>
期間中に沖縄から本場の職人が三線のメンテナンスを承ります。
<各産地のビデオ放映会>
各産地をご紹介するビデオ映像をご覧いただけます。
(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)