【プレビュー】「蔵出し蒔絵コレクション」根津美術館(東京)で9月10日から

企画展「蔵出し蒔絵コレクション」
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会期
2022年9月10日(土)〜10月16日(日) -
会場
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観覧料金
オンライン日時指定予約制
一般 1300円、学生 1000円 中学生以下は無料。
※9月6日(火)より当館ホームページで予約を受け付けます。
※当日券(一般1400 円)も販売しております。(ご予約の方を優先してご案内いたしますので、当日券の方は少々お待ちいただくことがあります。混雑状況によっては当日券を販売しないことがあります。) -
休館日
9月19日(月· 祝)、10月10日(月· 祝)を除く毎週月曜日、9月20日(火)、10 月11日(火)
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開館時間
10:00〜17:00 (入館は閉館30分前まで) -
お問い合わせ
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アクセス
地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線〈表参道〉駅下車A5 出口(階段)より徒歩8 分、
B4 出口(階段とエスカレータ)より徒歩10 分、B3 出口(エレベータまたはエスカレータ)より徒歩10 分 - カレンダーへ登録
コレクター・根津嘉一郎(1860~1940)が蒐集した蒔絵作品の粋をまとめて紹介する初の展覧会、企画展「蔵出し蒔絵コレクション」が根津美術館(東京・南青山)で、9月10日(土)から10月16日(日)まで開催されます。
蒔絵史において重要な作品から初公開の作品まで、重要文化財4件を含む約70件の作品が並びます。
蒔絵とは、漆で文様を描いて、その漆が固まらないうちに金粉(や銀粉)を蒔き付けて装飾する技法のこと。その源流と考えられる作例が正倉院宝物から見つかるなど、漆黒の器表をあやなす金色のグラデーションは、古来から日本の人々を魅了し続けてきました。

金箔よりも贅沢な技法
金の装飾には金粉を用いる蒔絵の他に、金を叩いて薄くのばした金箔を貼る方法がありますが、蒔絵と金箔では使用する金の量が全く異なります。
約10cm 四方の金箔は0.03g ほどなのに対し、同じ面積を蒔絵の金地で表すには約4g必要です。工程の複雑さも含めて考えると、いかに蒔絵が贅沢な技法であるかがお分かりいただけるのではないでしょうか。
根津美術館の蒔絵コレクションは、文房具、仏具、香道具、飲食器、装身具などバラエティに富んでいることが特色。琳派絵師・酒井抱一と蒔絵の名工・原羊遊斎とのコラボレーションにより制作された盃、幕府や大名のお抱えの蒔絵師による



根津美術館とっておきの「蔵出し蒔絵コレクション」。バラエティに富んだ優品の数々により、蒔絵の豊かな世界に酔いしれてみてはいかがでしょうか。
(読売新聞デジタルコンテンツ部)